「ポカリ10円」「女性専用の事務所入口」
横浜湘南道路トンネル工事は現在、昼夜間2交代制でJV職員約45名、作業員約130名で稼働している。この現場では働きやすさを追求し、さまざまな工夫が凝らされている。
まず現場構内で驚いたのは「ポカリ10円」の自動販売機があることだ。昨年の夏、大和ハウスの建築現場で「ポカリ50円」の自販機が話題となったが、さらに激安だ。

ポカリ250ml(10円)、500ml(20円)
「ポカリを10円にしたのは、西松建設の全体的な取り組みではなく、この現場独自の熱中症対策です。50円は中途半端なので思い切って10円にしました。作業員さんに好評で、トラック運転手の方が買いだめしていくこともあります。最近は、ポカリ以外も欲しいという贅沢な声も聞くようになりました(笑)」(坪井所長)
若い女性技術者が多いのも、この現場の特徴だ。ダイバーシティへの取り組みとして、女性技術者専用の出入口や更衣室、洗濯機、シャワーなども完備している。昔のトンネル工事は女性禁制だったが、隔世の感がある。
坪井所長も女性技術者たちの成長と活躍に期待している。「どんな産業でも男女の差はなくなってきました。土木の現場でも技術者、作業員、技能工の女性が増えています。女性が活躍できる環境が整ってきたので、これからもっと増えていくと思います。そうなるのが自然の流れではないでしょうか。」

坪井所長と一緒に現場をまとめている西松建設の林香織さん(左)
横浜湘南道路工事現場の「専用作業服」を新調
そして、横浜湘南道路トンネル工事の現場で最も驚いたのは、技術者たちが着用している作業服だ。
JVの現場では通常、スポンサー企業の作業服を着用する。この現場は西松建設・戸田建設・奥村組JVなので、西松建設のベージュ色の作業服を、戸田建設と奥村組の技術者も着用するのが通例だ。しかし、同現場は違う。
「それは嫌でした。ゼネコンにはそれぞれ歴史とプライドがあります。私自身、過去の現場で他社のユニフォームを着ることに抵抗がありました。そんな悔しい思いを他社の技術者にもさせたくない。そう思って、3社それぞれの職員が力を合わせられるよう、この現場のためだけに新しいロゴマークと作業服を作りました。その点、関東地方整備局のご理解もあって感謝しています。」(坪井所長)
「3社JVの大規模な現場をまとめるためには、みんなで協力して作業を進めなければならない」。そのための坪井所長の工夫が、JV作業服にも反映されている。

「横浜湘南道路トンネル工事現場」のロゴマーク。3環状線を表すデザインに、各ゼネコンの頭文字NTOを配している。

「声出し指差しはコミュニケーションの基本。受注者の責任は重要で、気が引き締まる思いで日々仕事しています」と坪井広美所長は語る。
——横浜湘南道路の供用開始は、土地収用法に基づいた用地取得手続きが速やかに完了すれば、2020年度を予定している。
圏央道プロジェクトの社会的意義や、社会インフラの必要性については、まだまだ世間に周知されていない側面もあるが、現場見学会などを通じて「道路と建設業の重要性」がより認識されることを願うばかりだ。そのためには、ますます発注者と施工者の二人三脚での取り組み、建設業全体を上げた積極的な行動が必要であることは間違いない。
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私は建築屋ですが、メッチャ面白かったです!?
私も九州で建築関係の仕事に携わてます。新人時代は使い走りそれぞれのス―パー親方衆と子分たちと一諸に仕事しながら現場を纏める親方衆の仕事の段取りはさすがです。
超笑ったわ!土木最高!
土木系の営業しております。我々のなかでは土方の親方に気に入られたら一人前と言われます。
記事書いたやつ頭悪そう
貴様が言うな!!
何様や!?
アナリストにツボりました。
どの地方でも当てはまる職人さんアルアルだと思いました。
そんな職人さん達に囲まれて楽しく現場をやっていきたいです。