魅力的なエム・テックの技術人材
ある建設企業の技術者は言う。
「エム・テックは建築・土木で資格者・経験者は100名以上いる。実は、ある企業からは、この人材に魅力を感じて、引き抜きの話もある。しかし、冨士工は、1人1人引き抜くよりも会社ごと買ったという感じだね。なかなか頭がいい」
ちなみにエム・テックは9月6日に取締役会を開き、天下り組や創業者一族はすべて退任した。
10月4日の債権者説明会には創業者の松野氏は欠席。この姿勢に対しても批判が飛んだ。実は、同族系やオーナー系は攻めの時は、マスコミなどに登場するが、弱くなると雲隠れするケースが多い。ここがオーナー系建設会社の弱点とも言える。
下請からは、「松野氏は出てきて弁明すべき。倒産すべくして倒産した。この弁済計画は納得いかない」と怒りを隠せない。さらにショックなのが弁済は3%の提示のみだったことだ。たとえば1000万円の資機材を納入していれば30万円しか返ってこないということで、下請や資機材納入会社は一様にショックを受けている。
ショックを隠せないエム・テックの下請
一時期、エム・テックと取引をしていた足場会社は、その後取引を停止した。逆にライバル会社の足場会社はエム・テックの取引にのめり込み、かなりの苦境に陥っている。
取引を停止した会社のいい分は、「エム・テックの取引はギャンブル。カネが返ってこない場合もあり、ウチは一定のルールに基づき、与信も行なった結果、取引を停止した。ライバル会社が取引にのめり込んだのはやはり、イケイケどんどんの社長のパーソナリティーが裏目に出た。4,000万円以上の損失が出たのはショックだと想像している」
また、別の下請は取引については、「正直に言うと、ババ抜きの面も否めない。エム・テックはまさにババであったが、ババであったことに気がつかない下請もあったことは気の毒に思う」とのコメントもあった。
東京商工リサーチの増田氏は負債総額約253億円の大規模建設倒産について、「恐らく連鎖倒産も発生するのではないか」と分析する。今年の建設業の倒産で最大規模は負債総額24億円だったが、今回のエム・テックはその10倍。活況を呈する建設業にあって、いかに異例の倒産劇だったかを物語っている。
「指名停止があったにせよ放漫経営に近かった。ですから建設業全体の問題ではないと思います」(建設業界紙記者)
「負債総額が253億円あっても、手持ち工事を300億円抱えているというのは冨士工にとっても良いこと。工事を遂行し、身ぎれいにすれば再建案も場合によってはスムーズに進む可能性がある。もちろん、再建は下請業者などの犠牲があって進むということを忘れるべきではないと思いますが」(増田氏)
名門・勝村建設の遺伝子を引き継いだエム・テックだが民事再生で多くの工事がストップし、中には東京五輪の関連工事もある。それを冨士工が引き継ぐ可能性がある。ただし、冨士工の楚山 和夫社長も、「今回の説明会ではじめて聞く話もあり、少々怒っている」と発言しており、100%スムーズに再建が進む確約ができないのが実情。場合によっては、財務があまりにも酷ければ破産する可能性がある。放漫経営の行き着く先の見本とも言えたエム・テックの民事再生劇であった。
15億で技術者100名はかなり安い!
それも含めて経営酷いね。
100名全員がちゃんと施工管理技士もっているなら安いなんてもんじゃないよ!
破格w
冨士工さんはエム・テックの技術者だけ面談し後日採用するらしい。
面談後スポンサー辞退したから事実上エム・テックは民事再生出来ず倒産が決まったらしいよ。
エム・テックの技術者、レベル低すぎ。
打合せしてても逆切れするし。
下請けの管理もできないし、工期は全く無視。
今までの経験で、こんな会社見たことない。