ミス日本「水の天使」
全国のマンホーラーが一堂に集い、情報交換や友好関係を深めるという目的はわかりやすいが、ふだん社会的なアピールネタがほとんどない下水道セクションが、マンホール蓋ブームに便乗して、下水道PRのためのツールとして活用している側面がある。
GKPという組織は(公社)日本下水道協会内に事務局がある。同協会は、自治体、関連民間企業などが会員に名を連ね、理事長は国土交通省のOBが務める。

司会を務めたミス日本「水の天使」の浦底里沙さん
今回、サミットの司会を務めたのは、「2018ミス日本水の天使」の浦底里沙さん(もう一人は国土交通省OB)。
浦底さんは鹿児島出身のモデルさんで、主に下水道関連のイベントに引っ張りだこ。今年7月に北九州市で開かれた「下水道展」でも司会を務めている。
マンホールを通じて、アイデンティティが形成、地元への愛着生まれる
トークショーは、まず国土交通省下水道部の森岡泰裕部長と北九州市上下水道局の有田仁志局長による対談を皮切りに、全8セッション、3時間半に及ぶ長大なものだった。
海外からは、ベルリン森鴎外記念館のベアーデ・ヴォンデさんが登壇。「日本には、地面に密着した文化、地面に結びついた文化がある」「(日本の)マンホールは、民主主義的なつくり方によって、地域のアイデンティティが形成され、地元に対する愛着が生まれる」などと指摘した。

ドイツの雑誌で、日本のマンホールが紹介された記事を紹介するベアーデ・ヴォンデさん
その他のトークは、諸般の事情により、タイトル、登壇者のみ掲載するに止める。
- 「ドリームマンホール!」 噂の土木応援チームデミーとマツ(出水亨、松永昭吾)
- 「蓋の東海道五十三次」 飯田眞三(街角探検家)
- 「今日からはじめよう!デザインマンホール蓋の楽しみ方2018版」 森本庄治(みちくさ学会講師、マンホールナイト実行委員)
- 「飛び出せ!行政マンホーラー!!」 緒方恵里奈(北九州市上下水道局下水道部下水道計画課)
- 「路上観察とマンホールの蓋について」 二宮啓市(路上観察学会小倉支部長)
- 「広げよう!マンホーラー!」 山田秀人(日之出水道機器広報部マネージャー)
バイクに乗る際、マンホールの上で曲がろうとすると、滑っちゃって事故に繋がりやすいんですよね。
滑りにくいマンホールが増えるといいな。