工事現場で不発弾が見つかった場合の対処方法
では万が一、自分が担当している工事現場で不発弾が見つかった場合、どのように対処すればいいのだろうか。
過去に何度も不発弾処理を経験したことがある陸上自衛隊武器学校の教官によると、素人判断で「不発弾かどうか」「信管が有るのか、無いのか」の確認・判断はせずに、怪しいと感じた時点で速やかに警察に通報してほしいとのこと。110番通報では「不発弾らしきものが出てきた」と伝えるだけで良いという。
工事現場で不発弾を掘り当てた場合は、
-
- 触らない・触らせない
- 近づかない・近づかせない
- 直ちに110番通報する
を徹底して守って欲しいとのことだ。
工事現場で発見された不発弾の処理方法

自衛隊による不発弾の処理方法/ 陸上自衛隊
自衛隊による不発弾処理は、危険性の度合いにより、
- そのまま回収
- 信管を外して安全化
- 信管を破壊して安全化
- 現地で爆破処分
という対処を行っている。
場合によっては、半径数百メートル以内の住民に避難を呼び掛けたり、電車やバス、車などの交通規制を行ったりしなければならないケースもある。
このように、ひとつまたひとつと自衛隊によって不発弾の処理が行われることで、安全な環境に近づいている。
工事業者は、不発弾の第一発見者となる可能性が高い。そのことを常に意識し、万が一“掘り当てて”しまった場合は、身の安全の確保を第一として、冷静な対応を心掛けたいものだ。
■取材協力:陸上自衛隊陸上幕僚監部、陸上自衛隊土浦駐屯地・武器学校
<陸上自衛隊武器学校>
陸上自衛隊武器学校は、陸上自衛隊の各種装備品の整備員を養成する学校。不発弾処理に関する教育なども行っている。戦時中には、予科練(海軍飛行予科練習生)のパイロット養成施設があった場所でもあり、当時の建物や施設なども一部残っている。http://www.mod.go.jp/gsdf/ord_sch/
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