石橋は安全性を証明するのが困難
そこで湯前町は、下町橋の補修方法や補修後の点検方法について専門家に助言を求めた。
調査には、熊本大学の山尾敏孝名誉教授、国土交通省熊本地震復旧対策研究室の星隈順一室長が協力。補修の前段階として、現地での近接目視による点検を実施した。
山尾名誉教授は構造力学が専門で、石橋に関する論文も数多く発表している「石橋のスペシャリスト」。これまでの経験や知見から、下町橋の現状を見抜くためには打ってつけの人物だ。

熊本大学の山尾敏孝名誉教授
下町橋を点検した山尾敏孝名誉教授は「構造・形式が昔ながらの石積だと、どう点検して安全性を証明するのか、なかなか難しい。ただし、私の見た全体的な印象としては、即、応急的な対応をする必要は特にない。」
「石橋の細かな損傷を把握するため、橋梁周辺を清掃することが望ましい。また、できるだけ正確な図面も必要」とした。
また、国土交通省の星隈順一室長は「基礎石が外れている状態で、不安定な構造となっていることを確認できた。現状のデータをきちんと残し、点検ごとにズレがないかをチェックしなければならない」と分析した。

剥離・はなれやうきがみられる輪石・要石
2人の専門家は、すぐに補修をしなくても安全性が保たれているとしながらも、詳細な点検により経過観測していく必要があると結論付けた。
権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。