「代理申請手続きをしてます」という魔法の言葉
相談した相手は、某自動車メーカーに勤務している外国人労働者Aさん。入国前に教育を受けてから来ているので、自身で入国管理局に手続きをしていました。
その際、Aさんは入国時に入国管理局から在留カードの常時携帯義務の説明を受けたそうです。
何で私の現場に来る外国人労働者は在留カードの原本を持っていないんだろう? そもそも仲介業者って何だ?
調べてようやくたどり着いたのは、「在留カードの代理申請手続き業務を行う業者」という存在でした。在留カードの更新には原則本人が行きますが、代理申請も認められています。代理申請業者たちは、更新の申請をした後、そのまま在留カードを預かりっぱなしだったんです。だから、私の現場に来る外国人労働者たちは在留カードを携帯していませんでした。
しかも、「代理申請手続きをしてます」と口頭で伝えるだけで、常時携帯義務もなくなり、原本の確認のしようがなくなる魔法の言葉も存在したのです。
入国管理局にも「就労の際に確認できないじゃん」と問い合わせたのですが、「返却するタイミングは代理申請業者さんの裁量にお任せしています。問題があった場合は行政指導もあるのでご安心ください」と言われただけでした。
それなら、在留カードって意味なくないですか? 国は「特定技能」などでまだまだ外国人労働者を増やそうとしているけど、本当に大丈夫ですか?
現場でどう対処するか?
一番の問題は、毎年更新される外国人技能実習生は、更新を代理申請業者に委託した場合、ほぼ1年間代理申請業者に預けっぱなしで在留カードの控えすら持っておらず、本人は「代理申請中です」としか答えられない。しかも、雇用責任者も代理申請業者に任せているので答えられない、という点です
また、代理申請業者および雇用責任者は、申請のみで誰でもなれます。実際に、17歳の4次下請負業者(と言っても応援を頼まれた1人親方)が、外国人労働者斡旋手続きで1人連れてきたことがありますが、「どうすればいいの? 何がダメなの?」ってレベルでした。こんなことが現場では絶え間なく続いています。
そこで私は、代理申請業者か仲介斡旋業者か分からないですが、就労しようとする作業員に対して在留カードの原本所持もしくは本人、雇用責任者、代理申請業者の3者連名で「いつから、いつまでの期間携帯しないのか。誰の責任で携帯義務がないという確認をしているのか」を確認し、捺印した書面が無いと現場で作業できないルールにしました。
皆さんの現場にも毎日外国人労働者が来場していると思いますが、どう対処していますか? コメント欄にアドバイスいただければ幸いです。
恥ずかしながらうちは確認してないから違法な外国人もいるかもしれない…
うちも含め、周りの業者の実習生は必ず原本を毎日携帯しています。更新のタイミングの時にはやはり手放すことにはなってしまいますが、その間も監理団体の証明の押印してある書面を携帯しています。更新の時期がそんなに何社も被ることはおかしいと思いますし、原本を持っていない人はまず信用出来ないのではないでしょうか。
仲介業社というのも、カードの更新は大概加入している監理組合でしてくれるはずなので、わざわざ他の業者に頼む自体が怪しいのではと感じます。
外国人を雇っている会社の方もわかっていないだけで、不法就労の外国人を斡旋している業者に騙されているのではないでしょうか。
愛知にある某大手自動車メーカーでは在留カード更新は本人が行く決まりになっていて、手放すタイミングは手続き中の1時間程度らしいです。
更新のタイミングで管理団体の携帯する書面は、そんな規則はなかったです。入国管理局に直接問合せしたので現段階では間違いないと考えています。管理組合と他の業者っていうくくりがよく分かりませんが、個人でも資格なしで急に代行管理業者になれてしまうってのは行政と仕組みが追い付いていないんでしょうね。
ゼネコン現場監督です。
在留カードの原本も
確認しないとならないのですね…
確かに記事のような事態にならないように確認しないといけないのかもしれませんが。
日本人の資格書の携帯・確認もままならないのに外国人の在留カード確認は更に元請け及び下請けの監督を苦しめますね。(純粋に業務が増える)
とあるシステムで作業員の身元確認等を下請けが登録して電子化しているので、そこに組み込めばいいのでは…と思ってしまう元請け側です。
外国人専門の人材派遣会社で勤務しています。
ハッキリ言って原本を持たずにコピーを携帯という時点で身元が怪しいです。
本人の顔とコピーに写っている人の顔・・・同じですか?
間違いなく同一人物って言いきれますか?
なんとなく顔の系統が似ていたりすると、こっちでは明確な判断ができないですから。
不法在留者が他人から在留カードを借りて面接にやってくる。
就職後に定期的に在留カードの確認をしようとしても、コピーしか持ってない・・・
もはや珍しい事ではありません。
面接時に、パスポート、在留カード、通帳、マイナンバーなどを揃えて見せてくるので、
こっちも「さすがに間違いないだろう・・・」と思ってしまう所に隙が出来ます。
面接のときに4点セットで借りてくるみたいです。
在留カード確認しましたが見た目だけにだまされカード読み込む機械にとおしたら期限切れということもありましたねぇ