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「国内76万か所の橋を全部撮る」 土木素人が”橋梁写真”に魅せられたワケ

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公開日:2019.11.27 / 最終更新日:2022.08.16
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写真映えしない橋 ワースト5

――逆に映えない橋は?

依田 ワースト1位は京都の円妙寺橋梁ですね。上にJRが走っているのですが、電車と一緒に撮れないのが残念でした。

円妙寺橋(京都府長岡京市) / 撮影・依田正広

2位が箱根の芦川橋。橋長2.5m、幅2mの小さな橋で、「どうやって撮影するの」と迷いました。歴史的な価値のある橋ですが、残念な橋です。

芦川橋(神奈川県箱根町) / 撮影・依田正広

3位が沖縄の旧天願橋。橋が折れちゃって、もはや橋とは思えないのが残念でした。

旧天願橋(沖縄県うるま市) / 撮影・依田正広

4位が栃木の田母沢橋梁。すでに廃線になっていて、骨組みだけでなんだかわからないのが残念。

田母沢橋梁(栃木県日光市) / 撮影・依田正広

5位が鹿児島の小豆野橋。近代土木遺産だと思って行ったら、建て替えられて普通の桁橋になっていたので、ガッカリしました。

小豆野橋(鹿児島県出水市) / 撮影・依田正広

――好きな橋、キライな橋の線引きは?

依田 僕は基本的には新しい橋が好きです。写真映えするからです。土木遺産の橋は、小さかったり写真映えしない橋が多いんです。実際に撮っていて、「大好き」という橋と「なんかつまんないな」という橋があるわけです。そこがラインですかね。

地方の山の中のJCTなどは、立体交差と言うか、ただの分岐になっているのが多いので、どう撮って良いか悩みます。ただの橋の写真になってしまうので。

橋には、”顔”がある

――橋をうまく撮るコツは?

依田 コツと言えるかわかりませんが、橋にはそれぞれ特徴があって、上、下、横などいろいろな角度で「映える」ポイントがあります。撮り続けていくと、それがだんだんわかるようになります。僕は個人的には横から撮るのが好きです。その橋の構造がよく分かるからです。

都心部の立体交差などは、魚眼レンズで撮るとかないり映えるものが撮れます。他の構造物と一緒に撮ると、橋が引き立つこともあります。その場合、広角レンズで撮ります。他の構造物を構図のどこに置くかによって、景観と一体となった橋が撮れます。自分が「カッコ良いな」と思うポイントが「橋の顔」です。あくまで僕個人の意見ですけど(笑)。

――なるほど。

依田 自分が撮りたい場所をみつけるのは大変ですね。橋の下に降りていって、迷ったこともあります(笑)。

――撮影時間はどれぐらい?

依田 橋によりますが、気に入らない橋は10分ぐらい。「この橋好きだな」と思ったら1時間撮り続けることもあります。

――夜も撮る?

依田 夜撮るのが多いですね。夜に撮りに出るので、夜しか撮っていないときもあります。昼間は誰でも撮りますし。逆に夜しか撮れない角度などがあるんです。例えば、道の真ん中とか。

夜間は街灯などが灯ったり、橋がライトアップされるので、夜のほうが結構映えるんですよ。夜だと、橋のキタナイところが見えなくなるので、僕は夜撮るのが好きです。サビとかはどうも映えないんで(笑)。

オーロラと橋の写真を撮りたい

――機材のこだわりは?

依田 とりあえず一番良い機材を揃えるようにしています。これまでにゆうに200万円以上かけてますね(笑)。

――スゴイ(笑)。奥さんの理解は?

依田 奥さんも写真が好きなんです。お互い写真好きがきっかけで、結婚したんです。彼女は自然風景が好きで、撮る対象は違いますが、車で一緒に撮りに行くこともあります。だから理解はしてくれてます。

――今後撮りたいものは?

依田 ゴールデンゲートブリッジは撮りたいですね。霧に包まれた幻想的なヤツを。香港とマカオ、珠海を結ぶ世界最長の港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)も撮りたいです。アイスランドとかに行って、オーロラと橋も撮りたいですね。とりあえず海外に撮りに行きたいです。

国内では、大阪湾に大きな斜張橋ができるそうなので、完成したら撮りに行くつもりです。まだだいぶ先になりますけど。

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この記事を書いた人

四国犬
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基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
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