消えたスプーンは気にしない、消えた笑顔は気にかける
外国人労働者については「使い捨ての労働力」「安価な労働力」ではなく、「育成するべき人材」とみなし、異文化交流により企業を発展させるべきであるという議論がある。
しかし、渡邊さんは、その議論を超えて、日本人もベトナム人もフラットと言い切る。
「社員として、僕もそこに含まれてのフラットです。責任者という立場はあるにせよ、一人の人間として、同じということですね。言葉の反応が少し遅いだけ、それだけです。それ以外はまったく同じです」
やり方をこう変えた方が効率が上がるのじゃないか、といった意見を挙げてくるのもベトナム人だという。
「日本人の若い子は物静かな子が多い。私の若い頃は、意見を言って怒られるのが日常だったんですよ。蹴られたり、どつかれたりして強くなってきました(笑)。いまの時代は、そんなことはあり得ないのですが(笑)」
渡邉さんは入社前、まだ10代だった頃のことを「人の道を踏みはずしていました(笑)」と振り返る。当時の価値観は「先輩は絶対。横のつながりは大切にする。喧嘩になっても相手が動かなくなれば何もしない」。
人の道を外れていた、とは言いながら、人と人としてのルールを守る。人を尊重する。消えたスプーンは気にしない、消えた笑顔は気にかける。
「いまの私がそう思えるのは、田村工業に育てられたからです。話を聞いてくれる、意見を採用してくれる、チャンスをくれる、包容力がある、笑いがある。会社には、感謝の気持ちでいっぱいです」
ベトナム人戦力化成功のポイントは、田村工業で養われた工場長の人間力だった。
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工事長の男らしさが顔から伝わってくる
心の広い工場長さん!こんな上司の下で仕事ができたら幸せですね☺️
「昼着」と「横着」の話のように、関係性に溝ができそうな出来事は起こりうるけれど、工場長は放っておかずに立ち止まり向き合うことで良好な関係を築いて来られたのですね。日本とベトナムの文化の違いにも驚きました。
記事を拝見致しました!
私も大工造作のベトナム技能実習生の育成をしている者です。
社長をはじめ会社としての方針には納得し、勇気を頂きました!
今まさに、彼らと一緒にあーだこーだ意見を交わしながら、造作大工の施行要領書ベトナム語版を作っています。
ただの労働力ではなく、1人の人間として「僕も一緒に会社の未来を作っている!」という夢や使命感作りのお手伝いをさせて頂いているという気持ちでやっています。
この記事は成功の一例として、
御社の考え方に賛同し、色々学ばさせて頂きたいと思っています!
ありがとうございます!