子ども同然で「危なっかしい」
――有迫組で最初に経験した現場は?
遥さん 林野庁発注の桜島の治山工事の現場でした。2ヶ月ほどして、鹿児島市発注の道路改良の工事現場に移りました。
――最初のころはいろいろ苦労したでしょう?
遥さん そうですね。後から聞いたのですが、周りの方々は私のことを「危なっかしい」と思っていたそうです(笑)。女の子だし、10代だったので。私自身振り返っても、高校卒業していきなり現場に行ったので、子ども同然で、周りの方々は大変だったろうなと思います(笑)。「重いものは持たなくて良いよ」とかいろいろ気を遣ってもらったので、女性だから仕事がやりづらかったということはなかったです。
最初の現場のトイレは、男女兼用でした。仮設トイレを使ったことがなかったのもあって、ちょっとイヤでした。ただ、2つ目の現場は女子専用トイレを設置してもらったので、スゴく快適でした。とても嬉しかったです(笑)。今の現場には、私専用の快適トイレを設置してもらっています。スゴく広いので、本当に快適です(笑)。
――周りは男だらけですが、大丈夫ですか?
遥さん 高校のときから慣れているので、やりずらいとかはないです。
――残業は?
遥さん 最近はほとんどありません。午後5時ごろには片付けに入っています。
――休みはちゃんとれていますか。
遥さん はい、とくに不満はありません。休みが増えるのは嬉しいですけど(笑)。
――資格なんかもとっているんですか?
遥さん 昨年、2級土木施工管理技士をとりました。会社には女性の事務員さんがいるので、それだけで安心して仕事できています。
現場監督は「正直、イヤだった」
――現場監督は?
遥さん 同じく昨年、鹿児島市の下水道管の推進工事の現場監督をしました。会社から「現場監督どうだ?」と言われたときは、正直イヤでした(笑)。「自分にできるかな」という不安があったからです。ただ、いつかはしないといけない仕事なので、せっかくのチャンスだと思い直し、頑張ってみることにしました。
――実際はどうでした?
遥さん スゴく大変でした(笑)。先輩が補助についていただきましたが、下請けさんや発注者とのコミュニケーションが必要だったのですが、専門知識も求められるので。ただ、実際に現場監督をやったことで、いろいろ成長できたと思っています。
――他の現場でもドンドン現場監督をやりたい?
遥さん やりたい気持ちはあるんですけど、「お声がかかれば」というところですね(笑)。今でも、自分が現場の責任を持つとなると、緊張します。
――今後どういう仕事をしたいですか。
遥さん ICT施工とか新しい技術を使った現場には興味があります。ICTはラクだからです(笑)。以前入ったある現場で、測量のため、丁張りのクイ打ちをしたのですが、クイがたくさんあって、体力的にかなりキツかったんです。ヘトヘトになりました(笑)。ドローンとかで測量できれば、体力的にかなりラクになります。
今後も頑張って欲しいです!
業界の流れを変える良い試みですよね。素晴らしい!
積算を覚えると実際の現場との差や逆に発注者が何をして欲しいか等、工程内で不要な物もわかるし必要な物も自ずとわかって来ますので出産育児が終わって現場に顔を出す時も今まで以上に役立つと思います。
頑張って下さい。
頑張ってください
現場わかったなら積算はソフトがやってくれます