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“元レーサー社長”が建設アプリで目指す上場への道

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公開日:2020.04.08
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「独立できるか、テストしてやる」

――その後はどうされたんですか?

横田 いま話した通り、父が建築設計事務所をやっていて、僕自身も千葉工大の建築学部だったこともあって、建設業界に進もうかなと。とくに、オシャレな内装が好きだったので、内装デザインがやりたくて。とはいえ、すぐにというワケにはいかないので、まずは現場で修業しようと大工を2年くらいしていました。

――現場作業はどうでした?

横田 そのときの親方は、見て覚えろの厳しい人でしたね。「掃除でもやっとけ」から始まって、何か質問しても「そんなモン自分で考えろ」で何も教えてくれない。

ただ、よーく見てると段々と要領がわかってくる。「次こういう作業するから、これやっとこう」みたいな。すると親方も僕が分かってきたことを分かってくれて、少しずつ技術を教えてもらえるようになってきて。

それから1年半くらいで床の組み方から束の建て方、建具・額縁・天井組、階段、って一通りできるようになったので、大工を卒業して高級店ばかりを手掛けている内装会社に入社して、施工管理技術者として3年間勤務しました。ここまで職人、施工管理ときて、じゃあ次は営業を学ぼうということで、オフィスメーカーにも転職しました。

色々経験して、そろそろ独立しようかというタイミングで、当時の社長から「お前が本当に独立できるかテストしてやる」って大きな仕事を振ってもらって、この仕事をきっかけに独立しました。

社員12人で売上10億円を達成も、体力の限界

――波瀾万丈ですね。今の売上は?

横田 今期でちょうど14期目で、売上は10億円です。1期目は8000万円程度で、途中いろいろと苦戦しましたが、右肩上がりに伸びてきました。

ただ、売上は伸びていても、僕自身”経営”というものは一切できていなかった。今も、売上10億円のうち、僕が6億円分の現場を見ている状態で、現場の最前線に僕が立ち続けている。

代わりを任せられる人がいればいいんですけど、昨今の人手不足で施工管理できる人が本当にいないんですよ。年収1000万円を提示しても来ないんです。今の社員数は12人ですが、施工管理技術者は僕含めて4人しかいません。

今のところは、僕一人でなんとか6億円分の現場を見られていますけど、これ以上は100%無理です。過労でぶっ倒れて救急車で運ばれることもあり、医者にも「このままのやり方だと死ぬぞ」って釘を刺されていて。

高級宝石店なども手掛ける

ずっと自分の技術力だけでやってきたので、既存顧客からの紹介物件こそ切れずにありましたが、次のステップに進むためには、僕は現場に張り付いているんじゃなくて、どんどん営業して、新規案件を獲りにいかないといけない。いつまでも社長の自分が現場に立つというのは、もう経営的にも、物理的にも限界でした。

だけど、ウチは抱えている施工管理技術者が多くない。それなら、今いる人員で回せるよう、現場の効率化を図っていかなきゃいけない。売上10億円を超えた今こそ、投資するフェーズだと思って、新しい技術をどんどん導入していこうと決めました。

次のページ次の目標は売上35億、そして上場

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『施工の神様』編集部
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