意味の無い管理は時間と労力のムダ
これまで、普通セメントを使用した際の例で書きました。
これを早強セメントにした場合、1週は3日、4週は7日に短縮されます。そう考えたらもの凄い工期短縮になります。
しかし、鉄筋挿入工の場合では、3日強度はただの無駄遣いなんです。
なぜかと言うと、打設本数等を加味しても、3日目に受入試験しても7日目に受入試験してもそう変わらないんです。
これが打設本数が5本だけだった場合も、削孔・注入で1日、撤収1日、予備日1日。合計3日です。
4日目に試験に行くのと、7日目に行くのとそう変わりませんよ?その3日で試験費5,000円前後(3本分)をロスするわけです。仮に打設本数が500本も1,000本あった場合、トンデモナイ金額になります。
そして、この部分(早く試験出来る)の品質管理で創意工夫での加点は見込めません。
なぜなら、鉄筋挿入工においては意味が無いからです。そんな試験とかいつでも良いじゃん?って感じです(重要視していない)。
しっかり施工していれば抜けることもまずありませんし、問題になることもありません!
最近はジャッキも軽い製品があります(後から持って上がっても簡単に管理出来る)。鉄筋挿入工における1週強度(早強だと3日)はモッタイナイってことです。
圧縮強度試験は非常にお金のかかる試験です。少しでも予算を圧縮したい部分ですが、しっかり管理したい部分でもあります。
意味の無い管理は無駄な時間と労力なんです。そしてそれは最終的にお金です。皆さんが管理している時間は全てお金に換算されているんです。
少しでも無駄を減らせれば会社も儲かりますし、施工管理者としての評価は高い!
無駄な施工管理はドンドン省いていったほうが残業せずに帰れますよ? 私は今は最低限+αくらいでちょうどイイと思っています(昔は作りすぎていました笑)最高+α だといくら時間があっても足りませんから。
ホドホドで良いのでは?って下請の私が書いてみました(下請が言うなって?笑)
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。
「4日目に試験に行くのと、7日目に行くのとそう変わりませんよ?」の「そう」てどれだけ?その数字の意味とか理解してるの?効率化賛成だけど、気分で訴えても変わらない。
早強セメントの場合、1週が3日、4週が7日に短縮されるとグラウトの説明でありますが、生コンで早強セメントの場合も、管理は7日と28日になるのでは?アンカー工や鉄筋挿入工で引抜等の試験のための確認であれば、普通セメント7日のみで十分では?グラウトにおいても28日強度が普通というのは、思い込みではないでしょうか?どこの文献にもそのような記載は見たことがありません。