現場監督、主婦、役員、AIの4段階の検査体制
――話は変わりますが、施工管理はどのように進めている?
阿部 吉雄氏 施工管理の弱点は、現場監督にすべてを任せている点にあると思います。
品質管理においては、いろんな視点が必要ですから、「アナログ的な検査の強化」と「デジタル的な検査の導入」の2本柱で進めています。アナログ検査は3つの段階を踏むのですが、その第一段階として、工事にそれほど詳しくない主婦がチェックする女性検査員の制度があります。
マンションの居住者は主婦の方が多く、主婦目線も重要ですし、女性検査員が現場に訪れると、住民の方が気になる箇所を、女性検査員に相談されるケースも多いので、住民とのコミュニケーションも円滑になっています。
第一段階として主婦目線でどこが悪いのか、気になる点をチェックして、その部分を修正し、その次に第二段階として現場監督がチェックして、最後に第三段階として私や役員がチェックを重ねていきます。アナログ的にはトリプルチェックをしていますね。
さらに、赤外線カメラで工事前の写真を撮影し、悪いところをチェックします。コンクリートやモルタルが浮いているところは、暖色系の反応が出ます。
工事終了後は同じ場所を同じ角度で撮影し、それが完全に直っていればすべての箇所が同じ色の反応になりますので、それをすべての箇所で撮影し、住民の皆様に写真をお見せすることで、劣化箇所が直っていることを確認してもらいます。これらはAIで解析しており、このAIについては当社が特許を出願している技術です。
従来は、現場監督一人に任せていたチェックを、女性、役員、AIも含めた4つの検査体制で臨んでいるのが、品質管理の特徴です。
“部活動的”教育システムで技術伝承
――職人不足にはどう対応されている?
阿部 吉雄氏 いままで見向きされていなかった人材を発掘することが大切だと思います。多くの施工会社は、職人がいないと経験者の募集を積極的に行いますが、それは多くの施工会社がやっていますし、人と同じことをやっても上手いくわけありません。それに職人の取り合いになるだけで、職人の絶対数が少ないという問題については何の解決にもなりません。
弊社では、定時制の高校生など未経験者の育成に積極的に取り組んでいます。私の中学・高校時代のラグビー部の先輩が、定時制高校の教師をつとめているのですが、定時制高校の生徒のなかには、母子家庭などの理由で生活が厳しく、昼間はコンビニ等で働こうとしても時給が安いため、なかなか生活が楽にならない子もいます。弊社にはそういった家庭を支えてお母さんを楽にさせたいという若者が集まっています。
余談ですが、建設業界はしっかりとした縦社会ですから、社会人としてのマナー、早く起きる習慣、先輩への挨拶やホウレンソウ、怒られても前向きに改善していく、といった社会人としての基本姿勢が身につくことも大きな財産のようです。
3年間みっちり弊社で働いて社会人として巣立っていくのですが、一流企業の工場などで高い戦力になっているようで、高校の先生方から感謝されることも多いですね。
――育成については。
阿部 吉雄氏 ペンキ職人は、一人前になるには10年かかると言われています。なぜ10年かといえば、覚えることも多いですし、プロ意識を持つことや覚悟を決めるまでに時間がかかるからです。前者については「ハケ」や「ローラー」などの道具や使用材料を最小限にして覚える量を減らしながら、学習塾のように昼休みにテストを繰り返すなどして取り組んでいます。
後者の「意識」や「覚悟」の部分については、できるだけ「失敗させる」ようにしています。作業には「失敗したら致命的」なものと「修正が利くもの」があります。
大規模修繕工事では、仕上げでの失敗は致命的ですが、それより前工程であれば仮に失敗しても修正が効くものもあります。「やらかした」って反省している未熟な職人たちは、リカバリーする先輩の背中を見ながら、責任や自覚や向上心が芽生えているようです。
――部活動のような指導方法ですね。
阿部 吉雄氏 私は、中学・高校とラグビー部に所属していましたが、ラグビー強豪校は、3年生が卒業してもその後輩が今度は活躍するというサイクルが続きます。伝統校はずっと強豪校なのです。これは組織文化が根付いているからではないでしょうか。
大規模修繕工事のメインは、「塗装」「防水」「シール」「補修」の4業種です。この仕事に関して、1年間である程度覚えるように指導したら、次は2年生が1年生を教える、さらに3年生が2年生の足りない部分を教える、そして、さらにその上には30代から60代までのさまざまな年代の技術者がいます。
年配の技術者が工事全体をマネジメントし、馬力が必要な作業は若手が活躍するなど適材適所で能力を発揮しながら、組織文化に花が開いているように感じています。
技術の伝承は、年配から若手まで様々な年代の作業者が、同じ作業現場の中で、同じ目標に向かって進んでいくなかで受け継がれていくものと思いますが、そこに部活の要素も取り入れていることが弊社の強みではないでしょうか。
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マンションの入居者は管理会社に管理を委託しているわけで、その管理会社の責任の元修繕計画や施工業者の選定を行うわけだから、それを談合と言うのは違う気がする。
入居者は管理費が高いと感じたら出て行くなりそもそも入居しないなりの対抗手段があるわけで、予算が合わなくて困るのはどちらかと言うと管理会社
管理費や修繕積立金は分譲時には安く設定されているのがほとんど。
嫌なら出ていく、なんてそう簡単に決断できない人がほとんど。
かつ、出ていけばいいや、と思ってる人が住んでると民度が低くなる。
ホテル住まいと勘違いしてる人がいる限り、管理会社への依存や期待や情にまみれて怠惰になり、自分達の目で工事も日々の管理も見極めようとしなくなる。
真面目な管理会社もあろうし、疑ってばかりでも仕方ないけど
見積もりくらいは自分達で発注したらよいだけだわ。
大修繕工事をするときは建物診断が基本です、建物診断を基本に入札をすべきです、建物診断はコンストラクションマネージャーがすることが基本です
もう少しで可決されてしまう・・・困ってます。
これって談合グループを逮捕しないと終わらないのかなぁ。
施工管理をしているものです。
わかる話ではあるけど、足場の話はどうかなと思う。
やはり足場関係は事故も多いですし、120点でも安全が保証されるならそれでもいいんじゃないでしょうか?
足場の議論が白熱しているのが面白い。
合格ラインが80点。
100点満点でも120点でもダメって意見もあるけれど、
じゃあ何点ならいいんだろう?
200点? 400点?
その足場を設置するのに、どれだけの時間がかかるのだろう?
費用は?
「安全」第一は当然だと思う。
だけど、工期は永遠じゃないし、予算も青天井でもない。
その問題はどう解決するの?
工期と予算以外に、別の問題もある。
「安全」に配慮しすぎると、トビ職は手間がかかって大変。
1つの現場にトビ職を大量動員すると、
市場全体でトビ職の確保が難しくなる。
そうなると、トビ職をどうやって確保する?
もっと外国人を増やす?
未経験者を教育する?
万が一、トビ職を増やすことができたとしても
外国人と未経験者が増えるなら、
「安全」は向上するの?
結局、合格ラインの足場か、
合格ライン以上の足場かの問題って
業界全体の職人不足の問題に辿り着くように思う。
枝葉の話でツッコミを入れるよりも
大局を見た方がいいように感じる。
建設業界の人手不足は、大きな危機だと思う。
枝葉を見て足を引っ張り合うよりも、
知恵を絞りあって協力した方が、
世の中にプラスになるような気がする。
東京の大型タワーマンに住んで、いくつか持って築11年を迎え、大規模修繕工事を考えてます。ポイントは足場ですが
ゴンドラは窓の掃除以外で修繕工事でもある程度は使えます。工期に制限がないので組まなくてもある程度出来そうな気がしますがどうなんでしょ!六ヶ月かかるとこを3年かけてやればと素人は思います。
実名で告白って、著書の宣伝かい。
先のコメントにもあったけど、足場の話等は、正直間違いだと思うし、80点じゃだめでしょ。
内容を読んで実務業務をした事のないデスクワーク屋さんかと見受けれらます。
誰でも参加出来るように誰でも同じ品質を提供できるレベルの設計を要求します。大規模修繕するのに施工責任は重いですが当初の設計にない事を要求される事が多いからです。法的にも設計って責任ないんだよね~
事前調査があっての施工なので施工のコストは事前調査次第って事をご理解ください
この社長のことは知っている。
デスクワーク屋さんという人はいないと思う。
200万以下の仕事は自分で段取りして納めていると聞く。
年に20現場程度らしいが・・・。
それ以外に営業もして、現場管理もして、職人の育成も
しているわけだから、この人の指摘は的外れだと思う。
誰でも参加できるとか、誰でも同じ品質とか
それって理想だけど、現実的じゃない気がする。
現場作業員ですが、安全を軽視していることは分かりました。私は、「安全にはお金がかかるもの」と思ってます(限界はあります)。80点でも良いのに、ということは、20点分の不備が有るということになります。安くするは良い事でしょうが、建築だろうと修繕だろうと安全は100点以上ぐらいがちょうど良いと思います。
とりあえず、あんまりよくなさそうな会社なのはわかった。
職人もペーペーしかいなさそうだしな・・・
安全を軽視してる時点でアウトっしょ
この社長のことは知っている。
デスクワーク屋さんという人はいないと思う。
200万以下の仕事は自分で段取りして納めていると聞く。
年に20現場程度らしいが・・・。
それ以外に営業もして、現場管理もして、職人の育成も
しているわけだから、この人の指摘は的外れだと思う。
誰でも参加できるとか、誰でも同じ品質とか
それって理想だけど、現実的じゃない気がする。