結婚と採用は同じ
――新型コロナウイルスの影響は?
田尻 売上的に大きく変わっていませんが、集客に影響があります。ゼネコンと異なり、現場が止まることはありませんが、営業の機会が少なくなっているので、集客の方法も今後、変える必要がありますね。現在は、Zoomでの打ち合わせも増えました。
採用をWEBに移行したのも最近です。三次選考のカリキュラム、入社してからの条件、働き方、給与規定の説明についてはZoomを使って一斉配信しています。

対面型が多かった選考は、Zoomにシフト
――どのような内容?
田尻 採用の段階で、弊社の情報開示を心がけています。具体的には、私たちの仕事内容はもちろんですが、私たちの企業理念や仕事の目的に共感してもらうことがとても大事なことです。
最初から住宅業界を目指す学生はそれほど多くありません。統計では、業種を決めずに就活を行う学生の割合が7割だと言います。住宅業界でも、営業、設計、施工管理などさまざまな職種がありますが、最初から建設業界を目指している学生だけにフォーカスして採用活動すると集まりません。
ですから、あまり住宅業界の知識がない学生に対しても、住宅業界で仕事をするとどう社会に貢献ができるのかをアピールすることのほうが重要です。弊社も、社員の7~8割が学生時代に建築の勉強をしていません。

新卒採用に注力し、売上高は順調に推移
――「共感型採用」という新しい採用方式ですね。
田尻 仕事ですから、しんどいこともあります。だけど、「ウチは楽ですよ」「給料が高いよ」「休みが多いよ」と甘い言葉で学生を誘うと、いざ仕事を始めたときに、聞いていた話とのズレで離職につながりますから。
よく、就職活動を結婚にたとえていますが、たった2回のデートでは結婚しませんよね。付き合いを重ねて、親御さんへのあいさつなども重ねて、ようやく結婚するんです。
ウチの採用活動もまったく同じ流れです。等身大のリアルを学生に伝えることは離職を防ぐうえで大切なことです。
「家を売っただけ稼げる」という思考の営業マンはいらない
――ほかに、採用の特徴は?
田尻 社員全員が選考過程のどこかで必ず学生と関わりを持つようにしています。そうすると、社員も、”自分たちの目標達成のための戦力”として獲得するのではなく、弟や妹を入社させるような責任を持って、育成する意識を持ちます。
一方、学生も入社したら「楓工務店号」に乗せてもらって、どこか目的地に楽に連れて行ってもらえるという依存の意識ではなく、今は戦力でなくともいずれこの船をまっすぐと航行させるための駆動力をつけていくマインドで入社してもらえることが望ましい。
本人が心の底からウチで頑張りたいという意識がないと内定を出すわけにもいきませんし、また、別の会社に落ちた時の保険にされるのも嫌ですからね。
――学生に対して「楓工務店を顧客にプレゼンする」という斬新な課題も出している。
田尻 この課題は、プレゼンの完成度から、どの学生が優秀かという点で見ているのではなく、学生がちゃんとウチの社員になった時のイメージができているのかを確認するために行っています。
顧客にとって、一生に一度、一番高い買い物が戸建て住宅です。それなのに、「家を売っただけ稼げる」というような営業マンのコミッション魂で入社されても、顧客を不幸にします。ハウスメーカー志望の就活生はそういう人が多い印象がありますね。
お金に価値を置くこと自体悪いことではありませんが、それよりも顧客に価値を提供できるスキルが重要であり、その結果として高い報酬が得られます。
✕ 図面を大工や職人が理解できず
◯ 無能設計士の物理的不能な設計を指摘してる。
悪意感じますね。自分等は悪くないみたいな。
この間は監督も無能だったので設計通り発注して施工してこうなるやろ?って分からしてやったわ。
後工程が24時間体制で死んだらしいけど。
コメント失礼します。
店舗什器、住宅造り付け家具製造、販売している新潟県見附市の家具工場です。
①共感する部分
設計図面に対しての職人の質疑の洗い出し。
足跡のこしで情報の共有。
とても再現性があり、金銭的負担も少ないやり方で明日から当社でも取り入れる気でいます。
②共感できない部分
ケータイ鳴らさないのは良いが、後々「あの時聞けば良かったなー」と思う場面も出てくるのでは?
当社では細かい部分まであらかじめ質疑で全て拾うことはできかねるので、仕上げが劣らない様に電話鳴らします。什器、家具がスペックや金額によりけりで枝葉末節だからですが…
とはいえ正直御社の様な会社に憧れます。
社長様の人柄も強い求人力になっていると思います。
最後まで拝読いただいてありがとうございました!応援しています!!
建設会社30年たちました。ハラスメント・働き方改革・IT化・電気化といろいろ時代は変わってきました。図面も手書きからCADへと進化しています。しかし内容・表現力はGOOD・BATの差がおおっくなってきているように思います。1番さん、ごもっとものとこがありますね。設計するなら具体的な工法も資料提出してほしいです。それを崩すのが施工者側です。2番さんもごもっともです。施工図に足跡残すのは大事だと思っています。携帯については、現場としては「聞いとけば…」「今聞いちゃえ…」いろいろありますが、やはり施工図で打ち合わせをすればその回数は減るはずです。やたら電話ばっかしでろくに物事を頼める状況にない人も結構見られます。事前合わせ(すくなくても施工手順だけでも)を進めれば結果的に工事全体の作業時間は縮まります。どうすんのこうすんのやってると、携帯時間と残業時間が知れづと多くなります。
まぁ昔は、その時間が施工図書いてる時間だったのかもですが…
他の関係者様のご意見参考にしていきたいと思います。