空港滑走路点検の省力化、コストダウンに効果
大石(施工の神様ライター)
岩瀬さん(東急)
実際に実験をしてみて、業務の省力化につながり、次回の検査に使えそうだという手応えを得ています。
空港ではこれまで、滑走路の路面性状調査、勾配調査を別々に実施していましたが、実験の結果、点群データがあれば、それらの調査、検査を同時に実施できることがわかりました。作業時間の省力化のほか、コストダウンにもなります。
路面性状調査についてはすでに実用化しており、勾配調査について実用化に向けた話し合いを重ねているところです。点群データを空港内での車両の自動運転に使うことも検討しています。
静岡空港以外の空港についても、インフラドクターによる調査を活用できないか、いろいろ当たっているところです。当社が運営に関わっている仙台空港などもあります。
インフラドクターは”事業者のため”の点検システム
大石(施工の神様ライター)
森さん(東急)
点群データを取得して終わりではなく、そのデータをどう活用するか、その活用の仕方までしっかり考えられているわけです。外注しなくても、自分たちで使えるのが大きいです。
犬塚さん(東急電鉄)
メンテナンスの概念を変える新しいシステム構築へ
大石(施工の神様ライター)
森さん(東急)
例えば、ある会社は一部の業務だけで良いと言っているが、違う会社は点群データをプラットホームとして使いたいという希望を持っていたりします。
どこにでも共通する商品、サービスを提供するのではなく、各社ごとに異なるニーズに対し、どこまで柔軟に対応できるかが課題になると考えています。
商品を売って終わりではなく、「その会社と一緒にやっていく」姿勢が必要だと考えています。どういうビジネスモデルになるかは、まだ手探りなところがあります。
われわれがまずやるべきは、鉄道や空港での実績を積み重ねていくことだと考えています。最終的には、すべてのインフラ管理のプラットフォームにしたいと思っています。
長倉さん(東急電鉄)
点群データそのものは以前からあって、東急でも活用したことがありましたが、インフラドクターのように地図と連動して一元管理できるシステムではありませんでした。
点群データを取得しても、それを活用する良いソフトがなかったわけです。以前取得した点群データ自体も、今と比べれば点そのものが少ないものです。
インフラドクターには一元管理できるソフトがあるので、それをベースに鉄道版のソフトをつくりこんでいけば、今までのメンテナンスの概念を変えるまったく新しいシステムができあがると思っています。
現在は、土木や電気などそれぞれの部門ごとにメンテナンスを行っていますが、一元的な管理システムがあれば、すべてではないにせよ、部門に関係なく共通化できるようになります。そういう発想は今までありませんでした。3Dデータで管理することのメリットも大きいと考えています。
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