PC・RCの維持管理というニッチな分野で成功した理由
株式会社CORE技術研究所(本社:大阪市北区)は、もともとPC構造物建設専業者の技術者であった真鍋英規・代表取締役社長が2013年に起業した会社だ。
PC構造物の調査・診断、新設設計、補修・補強設計、数値解析のほか、補修材料の販売、ソフト開発などを手掛ける。
真鍋社長は「日本の社会基盤構造物はこれから老朽化が加速する。とくにPC・RC構造物に対する維持管理、保全手段の未成熟や、本分野に精通する技術者や専門コンサルタントの絶対数の不足を痛感。そこで、この分野を専門とするコンサルタント会社を設立し社会に貢献したいという思いで起業に至った」と振り返る。
この読みはズバリ当たり、会社設立以降、7期連続で黒字を達成。社員数は、当初の10名から70数名に増えた。近年では、自己治癒補修材の販売や海外展開など経営多角化も進めている。
PC・RC構造物の維持管理というニッチな分野で、同社はなぜ成功することができたのか。同社の強みは何か。起業の経緯を含め、真鍋社長に話を聞いてきた。