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【スポットライト】”土木好き” 東急建設・寺田光宏社長が語る「技術者の誇り」

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公開日:2020.06.05
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インフラ巡りをするほど”土木好き”

田中 大学時代もサックスを?

寺田 当時はフォークソングが流行った時代でしたから大学からはギターですね。世代的にはアリスが大ヒットしていた時代です。

田中 なるほど。大学は徳島大学工学部に進まれるわけですが、そもそも土木に興味をもったきっかけは?

寺田 先ほども申し上げたように、当時の磐田市はサッカーもなく、特段何かがあるとこではありませんでした。ただ実家が東海道新幹線のすぐ脇にあったものですから、そこの盛土なんかで凧揚げをして遊んでいました。

新幹線の開通が1964年10月なので、私が小学校低学年でした。それに近くに天竜川があり、そこに橋梁がたくさんある。あとは遠足で佐久間ダムなんかを見に行ったりして、その規模感に魅了されて土木の道に進もうと。

田中 それは割と早い段階で?

寺田 私の高校は2年生で文系理系に分かれていたので、土木に進もうと思ったのは、3年生頃でしょうね。

田中 大学に進まれてからはどのような研究をされていたのですか。佐久間ダムのお話が今出ましたが、ダム好きだったとか、当時の思い出をお聞かせ下さい。

寺田 卒論は土質の研究室でロックフィルダムの材料の内部摩擦角とせん断破壊時の破砕率の関係についての研究でした。大型の三軸圧縮試験機があるわけではないので、砂を使って三軸圧縮試験を行い、せん断破壊後に粒度分析して、どの程度潰れているのかということを延々と繰り返す細かい研究でした。

田中 なかなかハードな研究ですね。

寺田 特段「ダム」が好きだった、「土質」が好きだったというわけではなく、土木全般が好きでしたね。

田中 徳島と聞くと阿波踊りを連想するのですが、やはり寺田さんも踊られたりしましたか?

寺田 徳島大学というのは、変な大学で(笑)、入学すると学科ごとの阿波踊り用の浴衣を買わされました(笑)。今でこそ綺麗に見えますが、当時、学生の踊りは、一升瓶をぶら下げて踊るので、みんな酔っ払い。酷いものでしたよ。

田中 さすがですね(笑)。

寺田 私はギターの他にサイクリング部に入っていたので、印象に残っている大学生活といえば、やはりそのサイクリングですね。夏休みに北海道を2週間ぐらいかけて走ったりしましたね。

田中 四国から北海道へは当時ですと、どのような経路で?

寺田 学生でお金がないものですから、舞鶴まで出てフェリーで32時間かけて小樽港に行くという方法でしたね。日本海のど真ん中なので32時間景色が全く変わらない(笑)。

小樽港からは旭川、網走、釧路、納沙布まで行って北方領土を見たりしていました。北海道の中でも、摩周湖は格別で、普段は半分ぐらいが霧にかかっているそうですが、私が行ったときは真っ青で、まるで写真かなと思えるぐらいに綺麗でしたね。

田中 当然、四国も走られたりは?

寺田 ええ。2回ほど四国を周りました。四国は剣山という険しい山があります。そこは避けて走ったのですが、高知から愛媛に抜けるところも結構な難所で良い思い出ですね。

サイクリング部(三重と奈良の県境、高見峠標高899mヒルクライム)

田中 自転車は今でも走られているそうですが、月にどれぐらい?

寺田 月1回ぐらいですね。本当はもっと走りたいのですが……。今は多摩川沿いを走っていますが、あそこの土手の近くに水門があるんですね。

休憩しようと自転車を降り、ふっとその銘板を見てみると偶然にも「施工 東急建設」と書いてある(笑)。そういうインフラ巡りも含めてですね。

少し話はそれますが、インフラ巡りの話で、新潟県の大河津可動堰の竣工式に2011年に土木本部長として出席させていただきました。そこに記念館がありまして、私の尊敬する青山士あきらの記念碑があるんです。

記念碑には「人類のため、国のため」と書かれており土木技術者として感動するものがありますね。一昨年(2018年)も見に行きました。

大学時代にも徳島には吉野川という大きい川が流れていて、たくさん橋梁があるのでよく見に行っていましたね。当時からインフラ巡りをしたりしていたので、土木全般が好きでしたね。

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この連載について

スポットライト(月刊土木技術)
スポットライト(月刊土木技術)

「スポットライト」は、月刊誌「土木技術」で掲載されているインタビュー記事です。“今、会いたい”土木業界の第一線で活躍されている人のクロニクルをインタビュー形式でお聞きする好評連載企画です。

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この記事を書いた人

理工図書株式会社(土木技術社)
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創業120年!月刊誌「土木技術」と建築・土木や理工系の大学テキスト・教科書、専門書をメインとする老舗出版社です。
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