まだまだ続くよ、安全パトロール
次は、土木建築を請け負ってるサブコンが、丁度コンクリート打設を開始しようとする場所のすぐ脇を通った時だ。
ポンプを使っての打設で、場所を見てもそう大した量ではない。つい、いつもの施工管理の癖で、鉄筋の継手やその位置、定着長、主筋方向等が気になってしまう。
最後の型枠調整の為、型枠四隅で作業をしてる型枠大工の方向に、打設ホース先端が向いてるのを見て、やはり声を掛けてしまった。
「筒先から詰まった砕石の塊が飛び出ることがあるので、筒先は人の方を向けないでくれ!」と。あれぇ・・・また余計な事言ったかな!と内心思ったが、もう言ってしまったことはしょうがない。
巡回の最後に近づいた頃、敷地の端にある冷却塔頂部に縄梯子のようなものが見えた。足場を組んでるわけでもないし、ブラブラしてる梯子で昇り降りするのだろうか?
しかも、上部に安全ブロックも何もない。これは危ない!と、これも安全の長に伝えたところ、「全くその通りだ!」と素直に返事が返ってきたので一安心した次第だ。
最初の集合地点に戻る際、鉄骨にグレーチング床の通路を通るのだが、なんとこのグレーチングが、所々、被覆番線で縛ってあるだけで、グレーチングを支える鉄骨本体には固定されていない。
おまけに、床がスロープになっているので、何かの拍子にグレーチングが一斉にずれる可能性がある。これも黙っていられず、「グレーチングの固定がされていないのですが大丈夫ですか?」と聞いた。
すると、「そうなんだよ。これ問題だよな!何とかしてもらわなければ・・・」と返事が返って来たが、他のメンバーは、皆、大したことじゃないような顔をしてる。ほとんど反応がない。
その後、最初の集合場所に戻って、巡回の結果を話し合い解散となった。今日の巡回時に見つけたこと、指摘したことは、私の今所属してる会社の業務外のことだった。
この巡回パトロールは毎日行われる。あまり出しゃばりたくない気持ちもあるが、安全となればそんなことは言ってられない。現場の安全の為、遠慮せずにドンドン言わせてもらおうか!と思っている。
人間なので感情が入ると面倒になります。
指摘事項は、その現場担当管理者と施工者に感情抜きで、次に起こるであろう災害の予知を含めて丁寧に話をされるほうが良いと思います。
色々面倒とは思いますが、危険を減らす仕事ですから簡素完結に。
余計なことを言っては、嫌われるだけじゃなくて仕事が出来なくなりますから。
ひと昔前は窓際族だった安全担当が今ではある意味一番偉くなってしまったからなぁ。
現役時代に現場をバリバリこなして、経験も説得力もある方ならまだいいが、技術的な仕事ができず、やれる仕事が安全管理しかないからと言う人が安全担当だと現場に則さない、参考書通りの指摘ばかり細かくして、職人達に嫌われる。
そういう人いっぱい見ました。
あとは天下りやそこそこ歳くった転職組用の席な印象。