印象に残るのは、一番苦労した上信越の現場
――NIPPOでは、どのような現場を経験してきたのですか?
寄川さん 最初に配属された現場は、愛知県内の新東名高速の新設工事の現場でした。舗装ではなく、付帯工事を担当しましたほか、書類づくりのお手伝いも経験しました。完了まで見届けられたのが、良かったです。
2年目は、福島県内にある自動車部品関連企業のテストコースの新設の現場に行きました。民間の工事は、規格値がないような工事なのですが、NIPPOの技術的なメンツがかかっているような現場でした。
高速道路などの工事に比べ、技術部門の人とか、設計や機械の人とか、会社からたくさん現場に来ていました。「現場は工事している人間が回すんだ」と思っていましたが、現場以外の方々に助けられた現場でしたね。こちらも工事終了までいました。ただ、9ヶ月ほどしかいなかったこともあって、私には吸収しきれないほど情報量が多い現場だったという印象です。
3年目は、青森県内の防衛関連施設等の滑走路工事の現場でした。米軍発注の工事で、24時間突貫工事の現場で、米軍基地内のまちなかの舗装工事もやりました。米軍の工事なので、テストに受からないと滑走路に入れないとか、車両をチェックされたりとか、工具は武器扱いになる可能性があるので、必要最小限の工具しか持ち込めないとか、いろいろな制約がありました。
あと、図面が英語なのは戸惑いましたね。通訳さんが付くのですが、発注者とのやりとりはメンドくさかったです。あと、アラートが鳴ると、工事を止めて待機しなければなりませんでした。しょっちゅうアラートが鳴ったので、大変でした。積雪する時期は施工できない決まりになっていましたので、氷点下の極寒の中で作業するということは基本的にありませんでした。レアな工事なので、関わることができてラッキーでした。
4年目は、新潟県内の上信越自動車道の4車線化工事です。コンクリート舗装工事を担当しました。車両が入りにくかったり、雪が降るので工期的・品質的に厳しかったりなど施工条件が悪かったので、頭を使って、苦労した現場です。一番思い入れが強く、印象の残っている現場です。
――バラエティに富んだ現場を経験してきてますね。
寄川さん 入社後、新入社員研修の面談で「いろいろな現場を経験したい」と言ったのですが、本当にいろいろな現場を経験させてもらえました(笑)。
マネジメントの仕事は「メッチャ抵抗あった」
――今の現場の担当は?
寄川さん 今の東名高速の6車線化工事の現場では、コンクリート舗装とアスファルト舗装の現場を担当しています。自分が直接やるというよりは、男の子と女の子の部下2名をフォローするのが私の役割で、人を育てたり、使ったりしながら、工事を進めています。
これまでの仕事とは、かなり変わりましたね。仕事のレベルが上ったと感じています。仕事の中身が変わったことに対して、最初はメッチャ抵抗ありました(笑)。楽しくなかったです。1年ぐらい経って、やっとあきらめがついてきた感じです(笑)。マネジメントの部分も含めて、自分がこの現場をやったと思うようにしたら、苦しくなくなりましたね。
――2名の部下には、どのようなスタンスで臨んでいますか?
寄川さん 若い社員だと、作業員さんが言うことをきいてくれないこともあると思います。とくに女性の場合は、その傾向が強いと思っています。
ちゃんと言うことを聞いてもらうには、やっぱりちゃんと準備をして、理論武装するしかないと思います。目的や理由を理解した上で、施工を進められるようにしたいと思っています。また、工事の知識とは別ですが、「力で押せない場合は、相手をおだてるのも作戦の一つだよ」というような話もしています。
――今の事務所には3名のドボジョがいますが、女子会やったりしているんですか?
寄川さん 女子3人でランチに行ったりしています。なんとか近場でオシャレな店を見つけて(笑)。
現場で頑張っているドボジョ、かっこいいです!
ドボジョって言い方どうにかならんのかな
別の記事で「ドボジョの卵」って表現があったけど
なんだか….