安全担当の役割
足場の解体で今回一番感じたのは、やはり足場は組み立てた人間が解体するのが一番良い!ということだ。
通常の下から組み立てていく足場であれば、一般的な足場職人でも問題無いだろうが、ちょっと複雑な上から吊ってある足場などは、チェーンで吊ってある部分などがあり、どこが利いてるのか見極め、解体順を考えるだけで時間が掛かる。
ましてや、その場所が地上30mの高さであれば、見てるだけでも怖い!端からユックリ解体していくのだが、一つずつ一本ずつ落さないように外していくさまは、まさしくプロの仕事だと感じた。
当然、ネットを張ったり、下部には立ち入り禁止表示をするのだが、もし万一、安全フックが外れ墜落した場合を想像すると、その時私は一体何が出来るのか見ていて考えた。
前回の記事でも書いたが、仮にそんなことが目の前で起きても、私は結局墜落していく人間を見ながら何も出来ないだろう。考えただけでもゾーッとして怖い。そう考えると、安全担当という仕事は割の良い仕事ではないと思えてくる。
今回は良い経験になると思い割り切ってやったが、突き詰めて考えると、大変な責任のある仕事だとつくづく感じた現場経験だった。