死中に活路を見出す
悩んでいる間に、あっという間に日付が変わりました。
上司は仮眠の支度をして、
「あまり無理せず、早く休めよ」
と言って事務所のソファーで横になってしまいました。私は心の中で「おいおい、方向性も示さないまま寝るのかよ」と思いながらも、文句を言っている時間はありません。過去の資料をめくりながら、夜中2時にひらめきました・・・。
今からすると大したことではないのですが、施設が所在する過去の地震の発生状況と活断層を調べて、かつその活断層に対しての地震発生の可能性を調べている学者がいるはずだ、と思いネットサーフィンを開始しました。
6施設といえどもすべて場所はバラバラ。また、学者さんによっての見解が異なることも当然ありました。しかし、時間はありません。
多くのネット文献を駆使して各施設における地域の地震特性をまとめ上げました。完成したのは明け方7時前です。締め切りまで残り5時間。始業は8時30分なのでそれまでに内容と体裁のチェックをして、上司の指導を受けました。
上司は時計を一瞥し、書類に目を通しまし始めました。そして何も言わずに印鑑を押してくれました。
発注者(国民)をいかに納得させるか
結果を述べますと、次年度の海上自衛隊の耐震改修事業は、一部予算の削減で実施できない施設もありましたが何とか生き残ることができました。
今回は建設に係る技術的な内容もありませんし、民間企業ではあまり役に立たないものだと思います。しかし、いざというときに自衛隊が持っている実力を発揮するために日々、いろいろな汗を流している隊員がいることを認識してもらえると幸いです。
また、物事には常に裏付け、根拠を持って説明しないと発注者(ここでは国民)が納得してくれないということを認識させられました。
発注者があって我々がいるということを認識し、サービスを提供するために何をしなければならないのかを日々、業務を通じて考えていきたいと思います。
某学術なんとか会議とかいう不要な既得権益団体をぶっ壊してその10億を国民の生命を守る防衛費(施設)に回せばいいとおもいます。
超個人的意見。
たしかに
自衛隊は予算が厳しく、トイレットペーパーや転勤による引越代まで自腹と聞きます。
国防の観点から言っても、必要な予算を付けてあげるべきと考えます。
米国から他の国よりも高値で戦闘機等を購入していると聞きます。
自衛隊からリクエストのある装備品等ではなく、米国が売りたい物を購入していると書かれた記事もありました。
自衛隊には災害救助と万が一の防衛に本当に必要な装備を過不足なく備えて貰いたい。
施設の老朽化や支給品などは必要経費です。
米軍の思いやり予算を削ってでも自衛隊へまわして欲しいですね。
そのような事実はありませんね。F-35は日本向けが倍の価格だと報道されたことがありましたが、武器を含めた価格と本体のみの価格を比べていましたし、オスプレイの時も同じようなことをやっていました。アメリカが買わせたいものを買っているという批判も昔からされていますが、邪推の域を出ません。
また思いやり予算を削るのは逆に悪手となりえます。別にただの思いやりでお金を出してるわけじゃあ無いんですから。駐留してる米軍分の戦力を正直に整えたりなんかした方がずっとお金がかかります。(お金もそうですが、人も常にカツカツなのでってのもあります)
とはいえ、自衛隊にはもう少し予算が割かれてほしいものです。これだけ頑張ってて、周辺の脅威も高まってるわけですから、いつまでも古い銃を使わせるのは申し訳ないですよねえ。
>文書を返されてしまいました。この時点で回答前日の夜10時です。
火事場の馬鹿力やひらめきを否定するわけではありませんが、これはマズイでしょう。
2日目の時点で、概要を決定し写真は後日添付で上司の判断を仰いでいれば、残り5日で余裕を持って対応出来たはずです。
しかし完成品でないと受け付けない上司(企業風土)もありますから難しいのかもしれませんね。
(>人<;)