測量の知識ゼロでICT測量

空間情報部メンバーと成田さん
――会社に入ってからはどういう仕事を?
成田さん 入社後1~2ヶ月ごろから、山形県大江町の国指定史跡左沢楯山城という史跡の保存整備事業に関わりました。整備後の城内外からの景観がとても重要視されていたので、UAVレーザ計測のデータと学生時代に培った3DCADの技術を使ってVRシミュレーションによる眺望環境整備の検討を行いました。この業務がきっかけで三次元データを扱うことが増えて、現在ではレーザ測量の計測、解析、処理などのICT技術を使った業務を担当しています。
――入社後いきなりやりたかった仕事ができた感じですか?
成田さん そうです。本当にラッキーだったなと思います。

UAVをセットアップ中の成田さん
――仕事で苦労したことは?
成田さん 測量ですね。トータルステーションが何に使う機械なのか分からないような状態で入社しました(笑)。なので、測量のやり方や測量用語を覚えるのにかなり苦労しましたし、たくさん失敗もしてしまいました。新しい測量技術はもちろん、従来の測量のやり方について今も勉強中です。
ICT技術はあっても、まだ使い切れていない
――会社として早くからICTの導入をしていたのですか?
成田さん 私が入社したころには、当時最新と言われたICT関係の機器がいろいろ導入されていました。なので従来の測量機器を覚えるのと一緒にICT機器の扱い方も覚えていった感じです。はじめは社内での3Dデータの処理がほとんどでしたが、3年目あたりから三次元計測の計測者として現場に行けるようになりました。
――どういう機器などを使ってきたのですか?
成田さん おもにUAV測量やレーザ測量をするので、現場の状況に合わせて数種類のUAVやレーザスキャナを扱っています。ソフトウェアで言えば、三次元点群データを解析・処理・図化するソフトをよく使っています。
――発注者に3Dデータをそのまま納入することはあるのですか。
成田さん 最近は増えてきているように感じますが、全体でみるとそのまま納入は少ないですね。3Dデータから図面を作成して納入することが多いです。業務でも、社内全体でもICT化が定着するには、まだ時間がかかるのかなと思っています。もっと3Dデータを活用してもらえるように、様々なギャップを私なりに埋めていきたいという思いながら、日々の仕事をこなしているところです。
可愛い、こんな子が現場にいてくれたら超頑張るわ
自分の現場が馬鹿らしくなるほど、羨ましい。
建築科は女性に人気ですが、就職のパイが小さいんですよね。
いいところに目を付けたと思いました。