除雪隊の体制
青森県と京都府の基地は、滑走路の規模や降雪・積雪量の違いから除雪隊の編成が違います。除雪機材についてはプラウやマスター、油圧ショベル等を使用することは同じなのですが、当直体制が異なります。
青森県の部隊は3直体制で編成されています。すなわち3日に1回が除雪当直になります。一方、京都の部隊は2直体制、すなわち2日に1回が除雪当直となるのです。
青森県と比較すると、どうしても降雪・積雪量が少ない京都府舞鶴市は配置される除雪隊の人員が少ないので仕方がないところはあります。しかし、2日に1回の当直というものはなかなか精神的に休めないところもありました。
除雪作業発動の基準
除雪作業を発動(行う)基準については、当然のことながら積雪量で判断されます。青森県の航空基地の基準は失念してしまいましたが、京都府舞鶴市の部隊では積雪3cmが除雪作業発動の基準として定められていました。
積雪を測定するのは除雪隊ではなく気象観測を専門に行っている気象班が行っています。気象班から除雪隊指揮官に連絡がきて、除雪隊指揮官から航空基地指揮官の了解を得て除雪作業を行う、という流れとなっています。
この除雪隊指揮官は、基本的にその日の除雪当直の施設職域の幹部自衛官が担っています。
京都府舞鶴市の気象特性
舞鶴市の航空基地の降雪に係る気象特性は、概ね夜中12時から1時頃に降りはじめ、夜中2時から3時頃に積雪3cmになることが経験上多かったです(平成25年頃の経験です)。
また、前日夕方に気象班に今後の降雪見積を確認してもなかなか当たらないことが多かったのも事実です。舞鶴で長年勤務し、定年退官後も再任用で気象予報官をされていた幹部自衛官の方が言うには、「舞鶴は気象予報官泣かせ」というくらい気象予報が当たらないことが多いそうです。
そのため、積雪予報3cmの際には基地内の除雪隊待機所で仮眠をとりつつ気象班からの連絡を待つも、空振りだったこともちょいちょいありました。
もしかしてお会いしたことがあるかもしれませんね。
元機動施設隊にいました笑
そうかもしれませんね笑
コメントありがとうございます。