施工管理スキルを磨く「復興工事」
施工:細倉さんは、なぜ復興事業に従事しようと思いましたか?
細倉:正直、特に復興事業に従事しようと言うつもりはありませんでした。私は福島県福島市出身で、震災当時、福島県内の建設会社に勤務していました。福島県における復興事業は、東電福島第一原発事故に伴う除染を進めることが第一の足掛かりで、当然、私も除染の現場担当を打診されました。
しかし私は復興に貢献したいと思う反面、除染ではなく、あくまで土木施工管理の技術力を高めたいと言う目標を抱いていました。除染に将来性がないというか、あっては困るので、土木技術者としての技術力を停滞させないため、除染現場への配属の話は断り、次第に転職も検討するようになりました。当時、私の中では、復興事業に従事する意志よりも、土木施工管理技士としてのスキルアップを目指し、関東地域の大型工事へ転職したいという意志のほうが勝っていました。
施工:それなのになぜ関東の現場ではなく、東北復興に従事することになったのでしょう?
細倉:まず『施工管理求人ナビ』に登録しましたが、当時の現場は工期が延長し、なかなか転職できる状況にありませんでした。しかし、その間も『施工管理求人ナビ』から多くの転職関連の情報が届き、色々と転職先を検討するうちに、自分の施工管理スキルも伸びて、東北復興の一助にもなる今の現場に出会いました。
施工:建設会社にとって施工管理技士に転職されることは相当の痛手だと思いますが、転職の一番の決め手は何でしたか?
細倉:キャリア的に次のステップに進みたいと思ったからです。それがちょうど東日本大震災の発生時期と同時期だったのですが、これまでに経験したことのない大規模な工事に挑戦してみたいという想いから、地場ゼネコンの正社員ではなく、現場を選べる派遣の道を選びました。自分の腕試し、というのもありますし、まだまだスキルアップしたいと思ったからです。
転職前に「施工管理求人ナビ」で情報収集すべし
施工:今、施工管理技士は売り手市場で、より良い条件の企業に転職するチャンスだと思いますが、転職を検討されている施工管理技士の皆さんにアドバイスなどはございますか?
細倉:知らない土地、知らない人、未経験の仕事などに一歩足を踏み出すのは怖さとストレスが付きものだとは思いますが、ぜひ思い切ってみてください。まず『施工管理求人ナビ』に登録すれば、正社員の転職でも、派遣社員の転職でも、施工管理技士専門の転職アドバイザーが将来のキャリアアップなどの相談も含め、丁寧にサポートしてくれます。
大手ゼネコンよりも中堅ゼネコンの待遇のほうが良かったり、将来も役立つ経験を積める現場だったり、色々と情報収集してから転職することをお勧めします。
施工:最後に、もしよろしければ、細倉さんの休日の過ごし方を教えてください。
細倉:暖かくて天気がよければ近所の公園でウクレレを弾いています。それか、海沿いの海産物がおいしい店探していますね(笑)
施工:ありがとうございました!これからも復興のためにご活躍ください。
人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!
「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、
こちらからお気軽にお問い合わせください。
トラロープの巻き方知らなくても、スーパーゼネコンの所長やってるやつがいるくらいだから、誰でも土木できるよ