施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

【グリコンシリーズ第3弾】好きに仕事させてもらえるので、働きがいがある

  • インタビュー
  • 技術を知る
公開日:2021.09.06 / 最終更新日:2022.08.16
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

試験業務でも、現場経験が役に立つ

飯田さん

飯田さん

――入社してからどんなお仕事を?

馬場さん 入社してすぐにNIPPOの関東第二支店試験所に出向して、いきなり高速道路の工事現場に入れられ、通算13年ぐらい出向していました。その当時は大変でしたが、今になってみれば、このときの現場での経験が役に立っていると感じています。

グリコンの場合、設計なら設計だけとか、試験なら試験だけとか、社員のスキルが偏りがちなところがあるんです。グリコンの外に出ることで、いろいろな経験できるというのは、今でも当てはまるところがあると思っています。

飯田にしても、保坂にしても、派遣先の現場での仕事を経験しています。とくに保坂については、今現場で経験していることが後々役に立つだろうと思っています。

グリコンに戻ってからは、当時あった技術3課というところで、これも当時あった財団法人道路保全技術センター舗装研究部という部署の調査検討業務をやっていました。そこでは解析など仕事を学んだほか、グラフなどを用いた報告書のつくり方なども勉強しました。FWDも経験しています。試験所で現場の仕事を知り、技術3課で解析的な仕事を学んだことで、舗装に関することならなにが来ても、だいたい答えられるようになりました。

自分の仕事を振り返ると、仕事面ではツイてたと感じています。今は、舗装に関するすべてを経験できるような人事ではないので、若い人たちは大変だろうなと思います。例えば、FWDは調査センターの所管なので、他の部署の人間が実務を経験することは難しいところがあります。この辺はなんとかうまくやっていきたいと思っているところです。

――上司に恵まれたということはありましたか?

馬場さん それはありましたね。技術3課にいたとき、当時の上司は放任主義で、いろいろと仕事を任せてもらえました。中には厳しい人もいましたが、ツライ思いをしながらも、なんとか支えられてこれまでやってきました。

――飯田さんはどうでしたか?

飯田さん グリコンに入ってからは、NIPPOの技術研究所で働いていました。当時の技術研究所は舗装に関する基礎から教えてもらえるような環境がありました。私は一応土木の勉強をしていましたが、舗装に関してはほぼ素人だったので、一から教えてもらいながら、仕事を覚えることができました。遮熱性舗装などの新技術の開発にも携わることができました。その後は、関東第一試験所に異動して、主に現場試験に携わりました。

――職場の雰囲気はどうでしたか?

飯田さん 諸先輩にわからないことを聞ける環境だったと思います。『試験法をしっかり読んでから質問をしなさい』ともどされたりもありましたが、今思えば、あたりまえのことですね。

――保坂さんはどうでしたか?

保坂さん 1年目は、グリコン関東営業所に配属されました。当時は舗装のことはなにもわからなかったので、室内試験のお手伝いとか、目の前にある仕事をこなすだけでした。2年目からは、NIPPOの技術研究所に派遣され、新商品や新しい工法の開発などに携わっていました。例えば、太陽光パネルの舗装とか、セメント乳剤安定処理などです。その後は、現在お世話になっております関東第一支店試験所です。1年目に現場に入る機会があって、室内試験の考え方と現場試験の考え方の違いなどを知ることができて、凄く勉強になりました。

――舗装のことをまったく知らなくても、なんとかなるものですか?

馬場さん 本人に向上心があれば、一から勉強して一人前になれると思います。

車道透水性舗装のマニュアルに自分が携わったデータが載った

保坂さん

保坂さん

――印象に残っている仕事は?

馬場さん 2003年につくばの土木研究所で車道透水性舗装に関する研究を行ったのですが、それにメンバーとして参加したことです。荷重走行実験場に4種類ぐらいの大きな試験舗装ヤードを施工し、大型散水装置を使って研究しました。この研究に関しては、グリコンの社員として参加しました。研究の後、車道透水性舗装のマニュアル本が世に出ることになるのですが、その中には、私が携わったデータが本に載っています。それを見たときは、充実感というか、満足感を感じました。

飯田さん 派遣先で耐震舗装の検討業務に携わったことです。地震によって、道路が陥没すると、緊急車両などが通れなくなってしまいます。地盤が沈下しても、路面はそのまま残るというのが耐震舗装です。検討では、実物大の路床、路盤、アスファルト層を構築して、わざと路床を陥没させ、舗装がちゃんと残るかを実験しました。ただ、途中で異動になっちゃいましたけど(笑)。

保坂さん コンテナヤードの舗装を調査したことが印象に残っています。室内では舗装構造の知識は学べましたが、実際の現場では、室内で行われたことがどのように反映されているのか学べました。また、排水口やフェンス、門扉などを含めた構造物関係は、どのように設置しているかなど現場でしかわからないことばかりでしたが、経験できて良かったと思っています。

人が足りないので、仕事量が偏りがち

――グリコンの良いところ、悪いところは?

馬場さん 良いところは、会社から細かいことを言われることはあまりなく、好きに仕事させてもらえるところです。信頼してもらっていると捉えていますが、働きがいがあります。最近は若い社員も増えているので、若い者同士ヨコのつながりが生まれて、部内の風通しも良くなってきています。

悪いところは、仕事量に偏りがあって、忙しい部署とそうでない部署がわかれるところかなと思っています。人が足りていないわけです。技術1グループは、半年~1年の工程を組立て実施する仕事が多いのですが、技術2グループは急に依頼が入ってくることがあります。マイペースで仕事ができるところと、そうでないところのバランスをなんとかしたいと思っています。ただ、急な仕事に対応できる人間はそう多くないので、なかなかできないのが悩みどころです。

道路横断形状の測定をする飯田さん

道路横断形状の測定をする飯田さん

飯田さん 良いところは、米軍基地とか、ふだん立ち入れないようなところに出入りしたり、仕事内容によりますけど、全国に出張できるところです。レインボーブリッジなどを歩いたりするのは、なかなか経験できないことだと思うので。あとは、会社の風通しが良いところです。社長などともふつうにお話できます。ただ、若い社員は、上司などに対しては、遠慮して一歩引いているようなところがあるので、そこは改善したほうが良いのかなと思っています。

悪いところは、馬場も言っていましたが、人が足りないところです。他のグループの社員に頼むのも、ノウハウ的になかなか難しい状況です。

路面のキメ深さ測定を行う保坂さん

路面のキメ深さ測定を行う保坂さん

保坂さん 良いところは、プータローだった人間でも雇ってくださる「寛大な会社」だというところです(笑)。あとは、舗装に関するいろいろな業務を経験できるところです。新しい業務を経験するたびに、いろいろな人と出会え、スキルアップできるからです。

悪いところは、なかなか後輩ができないところです(笑)。職場がいつまでも「年上ばかり」というのは、なんか悲しいです(笑)。

グリコンシリーズ第1弾【荒井明夫 代表取締役】の記事はコチラから

人材採用・企業PR・販促等を強力サポート!

「施工の神様」に取材してほしい企業・個人の方は、

こちらからお気軽にお問い合わせください。

«12
  • この記事をシェアする48
  • この記事をツイートする1
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
【グリコンシリーズ第1弾】 グリーン・コンサルタントってなんの会社?
【グリコンシリーズ第1弾】 グリーン・コンサルタントってなんの会社?
グリコンシリーズ第1弾【荒井明夫 代表取締役】 グリーン・コンサルタント株式会社(以下、グリコン)という会社を知っているだろうか? 社名からは、造園とか緑化関係のコンサルを連想させるが、実は、舗装を専門とする建設コンサル...
【グリコンシリーズ第2弾】 大きな仕事もできる「働きやすい会社」
【グリコンシリーズ第2弾】 大きな仕事もできる「働きやすい会社」
グリコンシリーズ第2弾【設計センターの3名】 グリコンシリーズ第2弾は、グリーン・コンサルタント株式会社(以下、グリコン)設計センターのお三方だ。 設計センターは、その名の通り設計業務を行う部署で、舗装に限らず、テストコ...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...
舗装工事で「ICT施工より“直感”が大事」と思った現場監督の自慢話…通行止めにしなくても大丈夫!
舗装工事で「ICT施工より“直感”が大事」と思った現場監督の自慢話…通行止めにしなくても大丈夫!
工事現場の困難を克服するのは「アイディア」 現場管理者・技術屋は、様々な条件下で、仕事をしなければいけない。特に、中小の建設企業になると、現場の運営を一人でやらなければならないことも多いので大変だ。 施工計画、発注者への...

この記事を書いた人

四国の犬
この著者の他の記事を見る
基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
【グリコンシリーズ第3弾】好きに仕事させてもらえるので、働きがいがある 【グリコンシリーズ第3弾】好きに仕事させてもらえるので、働きがいがある

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • 【グリコンシリーズ第3弾】好きに仕事させてもらえるので、働きがいがある
  • 施工の神様
  • 技術を知る
  • 【グリコンシリーズ第3弾】好きに仕事させてもらえるので、働きがいがある

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様