若手管理者の大失態。職人が大激怒
「ふざけんなよ!」
ある日、一人の職人が、若い現場管理者に何やらすごい剣幕で怒鳴っている。
「あの時どうやるのか聞いて、このやり方でいいか?と聞いたら、アンタはそのやり方でいいって言ったよな?!それを2週間経って、ほとんど終わりかけてる今になって、やっぱりそうじゃない!こうしなきゃダメだ!って、あたかも俺たちが間違ったような言い方をするのは、あまりに滅茶苦茶でひどいじゃないか!全部やり直しになるぞ!それでもやるのか?ふざけんじゃね〜ぞ!」
今にも掴みかからんばかりの勢いだ。実は、この若手管理者と職人が2週間前に話していたのを、少しだけ私も聞いていた。
職人が、電気ラックに敷設するケーブルを場所別にどうやってラックに固定するのか質問をしたのだが、私の印象だと、この若手管理者は、職人の質問内容をよく理解できていなかったのではないかと思う。
これは往々にしてあることで、管理者が「よく分からないので詳しく教えてほしい」と、その場で作業員に聞いて理解しようとしていれば、問題は起こらなかったはずだ。
しかし、この若手管理者は、”この程度のことは知ってて当然”のような言い方を作業員からされ、ついつい見栄を張ってしまい、知ってるか如くその場でYES!と言ってしまったのだろう。
どうやら、今回はその返答が間違っていて、後々になって「前はこう言ったけど、やっぱりこうしてくれ!」と作業員に伝えるはめになってしまったようだ。
自分のミスを謝りもしない若手管理者
訂正がすぐならまだいいのだが、時間が経てば経つほどその弊害は大きくなる。職人の言う通り、2週間はあまりにも遅すぎる。
更に、訂正する時の、若手管理者のモノの言い方にも問題があった。
若手管理者が間違ったのは事実で、本来であれば素直にそれを認め、謝り、それから新たな指示をすべきだろう。しかし、この若手管理者は自分の過ちを認めず、謝りもせず、当然の如く新しい指示を出し始めたのだ。
そんな態度では、誰だってカチンとくる。こうなると、管理者と職人の関係は悪化していく一方だ。
どんな経緯があろうと、最終的には作業員側が折れる場合が多い。だが、それは気持ちが収まったわけではなく、それ以降、作業員は管理者を避け、話も一切せず、確認したいことがあれば別の管理者に聞くようなことが増える。
そんなことが多い管理者は、作業員からの信頼を失い、指示を出しても聞いてもらえなくなり、無理なお願いごとなどは、まず受け付けてもらえないだろう。
現場管理者側の人間はそうならないように、作業員に対して結論を出す時は、一言一言ゆっくり考えながら話をして欲しい。
こんな失敗は誰にだってある。もちろん私にもある。間違ったらすぐに謝って、訂正するしかない。もしそこで罵倒されることがあったとしても、それはそれで受け止めるしかない。
とても良い記事です。
建築・土木に関わる多くのひとが参考にしてほしい。
同感です。
管理者と職人とは役割が違うのであって、上下ではないと思う。
良い記事。誰が上とかじゃない。
単に正確の悪い管理者が居ただけの事!よくある事だ!
それより、記事投稿してる方が安全担当とかっての方が気になる!
何故、長い経験有ると言ってるのに安全だけなんだろう!
その、不協和な関係の間に入り、助言やら仲裁して頂けると良いのだが!
この記事書いた人は、勘違いしているのかな?
管理者・職人という前に契約は、対等だという原則を忘れていない
だろうか?
それは、あらゆることに通じます。
コンビニにで買い物しても、店と客は対等です。
これは良い記事。
ルールや理想がどうであれ、現実の問題として金を貰えないと困る下請け側は立場が弱くなる。そしてそれをして元請側が強いのだと勘違いする人がいる。
元請は自分ではできない仕事があるから下請けを呼ぶのだし、下請けは自分では管理出来ないから元請に指示を仰ぐ。そうでないのなら元請は下請けを呼ぶ必要がないし、下請けも元請の下に入る必要が無い。
営業から施工まで全部一人で経験すれば当たり前に分かることなんだけど、現場監督のほとんどはサラリーマンで分業化された一部の仕事しかやらないから、こういう勘違いが起こるのはある意味仕方がない
若い監督相手に怒鳴ってる奴はただのバカ