施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

業者さんを困らせないためにも、物事を早め早めに決める

  • インタビュー
  • キャリアを考える
四国の犬
公開日:2023.01.26
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有
田中 元幸さん(四国地方整備局 中村河川国道事務所長)

田中 元幸さん(四国地方整備局 中村河川国道事務所長)

目次
  1. 38年間で一番思い出に残っている仕事、そしてやりがいとは
  2. 野球のために進学したら、たまたま土木だった
  3. 仕事をしながら短期大学に通う
  4. お前、なんとかやっつけろ
  5. お前が草を刈れ
  6. 4箇所の道路開通に立ち会う
  7. 奄美、小笠原の離島振興に従事
  8. 高規格道路を1日でも早く開通させたい
  9. 住民に喜ばれるのが、この仕事の魅力

38年間で一番思い出に残っている仕事、そしてやりがいとは

高知県西部(幡多地域)を所管する中村河川国道事務所の田中元幸さんに取材する機会を得た。道路事業では、四国8の字ネットワークとして、高規格道路の整備を進めている。以前紹介した西松建設の不破原トンネルもその一部だ。河川事業では、清流として知られる四万十川の一部を所管している。

それはともかく、今年で入省38年目を迎える大ベテラン職員である田中さんにこれまでのお仕事を振り返っていただきつつ、四国地方整備局の仕事のやりがいなどについて、お話を伺ってきた。

野球のために進学したら、たまたま土木だった

高校球児として打席に立つ田中さん(本人写真提供)

高校球児として打席に立つ田中さん(本人写真提供)

――ご出身は?

田中さん 愛媛の西条です。

――土木に興味を持つきっかけはあったのですか?

田中さん それがなかったんです(笑)。高校は西条農業高校でしたが、そこに進学したのは、野球が理由だったんです。

――野球が理由と言いますと?

田中さん 当時、愛媛では有名な高校野球の監督が西条農業の野球部の監督になって、私はその方に「西条農業に来ないか」と誘われたんです。それで入学してみたら、たまたま土木科だったということです。

そんな感じでしたが、実際に土木を学んでみると、土木がおもしろくなったんです。土木の仕事をしたいと思うようになりました。これもたまたまですが、旧建設省の試験に受かったので、そのまま入省したわけです。1985年のことでした。

――ちなみに野球のほうはどうでした?

田中さん 無名校でしたが、春の県大会は決勝まで行きました。ただ、私のエラーで負けてしまいました(笑)。

仕事をしながら短期大学に通う

インタビューに答える田中所長

――最初の職場はどちらでしたか?

田中さん 大洲工事事務所(現 大洲河川国道事務所)の工務第二課でした。ちょうど三崎半島のメロディラインを整備しているころで、「とりあえず現場を見とけ」ということで、橋梁とかトンネルなどの現場をよく見に行っていました。ここは1年間でした。

その後、徳島工事事務所(現 徳島河川国道事務所)の道路管理第二課に異動になりました。当時は、高卒で入省した職員は、徳島大学に併設された夜間の短期大学に通うというルールがあると高校時代の担任に言われて受験しました。実際はそんなルールはなかったのですが、大洲勤務中は休学していました。職場が徳島になったので、仕事をしながら大学に通っていました。仕事は交通対策関係でした。その後、工務第二課に行ったので、この事務所には6年間いました。

――仕事をした後、勉強するのは大変そうですが。

田中さん 午後6時から9時まで授業でしたが、しょっちゅう居眠りしていました(笑)。仕事が終わっていなかったら、授業後に職場に戻って、12時ごろまで仕事をしたこともありました。

――やはり大変そうですね。

田中さん そうですね(笑)。ですが、「周りに迷惑をかけたくない」という気持ちがありました。大学に通っている他の若手職員もそんな感じでした。

次のページお前、なんとかやっつけろ

123»
  • この記事をシェアする0
  • この記事をツイートする0
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
「普通に掘るだけではおもしろくない」 “日本一のトンネル現場”を目指す西松建設出張所所長の現場づくりとは?
「普通に掘るだけではおもしろくない」 “日本一のトンネル現場”を目指す西松建設出張所所長の現場づくりとは?
トンネル工事の魅力、現場づくりの創意工夫を知る 国土交通省のホームページを見ていたら、地元の高知県でけっこう先進的なトンネル工事現場が動いているらしいことを知った。そこで、工事を所管する中村河川国道事務所に対し、現場取材...
“普通のJK”がダム現場を激写。ファインダーの先には何が見えたか?
“普通のJK”がダム現場を激写。ファインダーの先には何が見えたか?
八代白百合学園JKが立野ダム工事現場を撮る 以前、土木写真部と八代白百合学園高校・写真部の座談会記事を公開した。その際、現在建設中の「立野ダム(熊本県南阿蘇村)で工事現場写真を撮ろう」という話で盛り上がった。 その後、土...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...
“世界屈指の難工事” 鍋立山トンネル貫通から学ぶ、土木技術者の心得
“世界屈指の難工事” 鍋立山トンネル貫通から学ぶ、土木技術者の心得
本を読んで、改めて知った難工事 今回の年末年始は実家帰省を止めたため、やることが全くなかった。何にもせず、ただぐうたらするだけでは、いざ仕事が再開したときにすぐ仕事に入れる自信がなかったので、いくつかの書籍を読んだ。 そ...

この記事を書いた人

四国の犬
この著者の他の記事を見る
基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
業者さんを困らせないためにも、物事を早め早めに決める 業者さんを困らせないためにも、物事を早め早めに決める

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • 業者さんを困らせないためにも、物事を早め早めに決める
  • 施工の神様
  • キャリアを考える
  • 業者さんを困らせないためにも、物事を早め早めに決める

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様