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メガバンクを辞め、介護事業に参入。さらには工務店まで立ち上げた敏腕社長の胆力

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長井 雄一朗
公開日:2023.02.06
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株式会社在宅支援総合ケアーサービスの代表取締役 依田和孝氏

株式会社在宅支援総合ケアーサービスの代表取締役 依田和孝氏

目次
  1. メガバンクの銀行員から医療・介護などの支援事業をスタート
  2. 超高齢化社会でリフォーム工事は増加の一途
  3. 介護領域のサービスを一気通貫で提供し差別化

千葉市内を拠点に、医療や介護、保育や障がい者支援事業までを幅広く展開している株式会社在宅支援総合ケアーサービス・株式会社さくらホーム・医療法人社団響心会・医療法人社団良弘会などを合わせた総合ケアーサービスグループを運営する依田和孝氏。2011年に設立以降、グループ全体で今や年商24億円、社員数500人の規模にまで成長している。

千葉市の稲毛区域で、障がい者事業も展開するほか、高齢者向け住宅などを建設する工務店事業をさくらホームは担っている。

社長の依田和孝氏はメガバンクの元銀行員。総合病院への融資を担当する中で、これからの超高齢化社会では在宅サービスが欠かせないと考え、今後の高齢化社会を支える担い手になると決意し、思い切って起業に踏み切った経緯がある。

工務店事業の右腕には長く建設業界で従事し、技術者として活躍してきた鈴木啓二朗氏を常務取締役として招聘し、さらなる事業拡大に余念がない。今回、依田社長と鈴木常務の両者が事業内容と高齢化時代における建設事業のありようについて語った。

メガバンクの銀行員から医療・介護などの支援事業をスタート

――安定したメガバンクの銀行員を辞められて、起業されたのはなぜ?

依田社長 当時は、稲毛支店と千葉支店に配属され、総合病院の融資を担当していました。その中で、基本的に先進医療やMRI、救急、小児、産婦人科などについては審査の点数が高かったのですが、その一方で、国は療養型病院を減らしていた時期で、「医療から介護へ、そして介護から在宅へ」と、自宅での介護に方針を切り替えていたタイミングでした。とはいえ、日本では在宅支援の体制が整っていなかったため、国からの後押しもあり民間企業が続々と参入していきました。

また、銀行としても当時は都市銀行の合併が続いていた時期で、ポストの空きもなくなっていました。こうした中、自分の将来を考えて、入行から12年で銀行員生活に終止符を打ち、株式会社の形態として医療業務が唯一可能な訪問看護ステーションを、稲毛駅前に開業することにしました。その後、訪問介護や訪問看護、福祉用具貸与、保育や住宅改修なども手掛けるようになり、介護・福祉事業をワンストップで、千葉市内を中心に事業を展開中です。今は赤ちゃんから高齢者まで世代を問わないケアに強みのある会社へと成長することができました。

看護小規模多機能居宅介護 Nursing Home八千代台

看護小規模多機能居宅介護 Nursing Home八千代台

 

超高齢化社会でリフォーム工事は増加の一途

――順調な介護事業にとどまらず、「さくらホーム」を立ち上げて建設業界に参入された理由は。

依田社長 当初は、高齢となり使えなくなった和式トイレを洋式トイレに変える、また階段に手すりを設置するなど、介護の領域にかかわる小規模工事を中心に受注していました。これらは、介護保険から居宅介護住宅改修費(介護予防住宅改修費)として最大20万円の補助を受けられる、いわゆる”介護リフォーム”です。そこから波及して、屋根の修繕工事といった、介護保険の補助対象外の工事も合わせて依頼されることが増えたため、本格的に建設事業をスタートしました。

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この記事を書いた人

長井 雄一朗
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建設専門紙の記者などを経てフリーライターに。建設関連の事件・ビジネス・法規、国交省の動向などに精通。 長年、紙媒体で活躍してきたが、『施工の神様』の建設技術者を応援するという姿勢に魅せられてWeb媒体に進出開始。
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