地元で働けるのは光栄だが、地元であるがゆえのやりづらさもある

現場で打ち合わせする白石さん(福岡県庁提供)
――白石さん、これまではどのようなお仕事をしてきましたか?
白石さん 朝倉県土整備事務所の災害事業センターというところで、平成29年の九州北部豪雨の災害復旧に関する仕事に携わっています。総合庁舎の敷地内に2階立てのプレハブ小屋が建っているのですが、そこで働いています。
最初に担当した工事は、河川の延長240mの両岸の護岸工事でした。けっこう金額の大きな工事でしたが、いきなり任せて頂きました。以降、護岸工事を中心に担当してきて、現在は可動堰の工事も担当しています。係はずっと変わっていません。
――地元なので、実家通いですか?
白石さん 入庁して最初の3ヶ月ぐらいは実家から通っていました。私が最初に担当した現場は、実家から1~2kmくらいの所で、地元中の地元なところでした。今は、実家を出て暮らしています。
――最初の職場としては、地元だし、大学の研究とも関わりある申し分のない職場だと思われますが。
白石さん 本当に良い職場だと思っています。地元の河川を良くするのは、地元民として光栄なことだと思っています。周りには、知り合いもたくさんいるので、仕事がやりやすいこともあります。その反面、地元であるがゆえに、仕事がやりづらいこともあります(笑)。
――まだ工事はラッシュが続いていますか。
白石さん そうですね。事業の性質上、規模の大きな工事が多数動いている状況です。それもあり、昨年の春は工事車両のマナーに関して住民の皆様からのお叱りも多かったです。
とにかく「いろいろやってみたい」
――これからやりたい仕事はありますか。
宮崎さん これというのはありませんが、道路、河川、港湾、下水道など、いろいろな分野を一通りやってみたいと思っています。その上で、一番興味を持てる仕事に特化できれば最高です。
佐藤さん 私もいろいろやってみたいというのはあります。その中でも港湾をやってみたいと思っています。というのも、インフラとしての経済効果が一番高そうだからです。つまり、お金を稼ぐという意味です。とりあえず港湾の仕事がどんなものか知りたい、という気持ちがあります。
白石さん 私も2人と同じになってしまいますが、若いうちにいろいろな違う仕事を経験して、経験を積みたいと考えているところです。河川はやったので、道路、都市計画などに行けたらなと思っています。
――勤務地の希望はありますか?
白石さん どこでも良いですが、強いて言えば、便利さだけで言えば、福岡都市圏が良いです(笑)。
地域の特色、多様性を味わいたいなら福岡県庁
――福岡県庁の仕事の魅力はなんだとお考えですか?
宮崎さん 引っ越しを伴う異動はそれなりに大変ですが、転勤と言っても同じ県内ですし、逆に、いろいろな意味でリフレッシュになると思うので、そこは魅力の一つだと思います。
佐藤さん 福岡県庁は、面積が広い分、地域によってバラエティに富んだ職場が多いと思っているので、自分の知らないことを知るチャンスも多いと思っています。
たとえば、柳川で地元の年配の方とお話しする機会があったのですが、なにをおっしゃっているかわからないわけです(笑)。どうにも方言がキツくて。それを苦労と言ってしまえばそれまでですが、そういう県内の多様性を楽しみながら仕事をしていくことで、自分の成長にもつながると考えています。
白石さん 佐藤さんが言ってくれましたが、県内各所の多様な地域性や住民の方々の気質などに触れて、視野が広がったりすることだと思います。私は、地元である朝倉市をもちろん愛していますが、この愛を地元だけにとどめるのではなくて、「県内全域に愛を届けられるような県庁職員になりたい」と思っています。
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