発注者からの無理なお願い
無理なお願いをされることもあります。トンネル工事で、当初は発破工法を採用していたにも関わらず、ドリル工法に変更してくれと発注者から言われたこともありました。
本来そういった内容は、設計会社と発注者が打ち合わせをして設計コンサルが対応することで、発注者支援で対応することではないと伝えたものの、そっちでやってくれないかと言われ、やむなく変更することになりました。
職場では、「発注者支援に仕事を投げたらなんでもやってくれる」という発注者の甘い考えがはびこっています。
発注者OBが激怒!発注者にクレーム
本来の発注者支援業務(積算業務)から、上記に挙げたことまで色々と対応させられていたことで、ついに発注者OBである総括監理者Aさんが激怒。発注担当課の課長にこうクレームを入れました。
「積算業務は設計コンサルタントの尻ぬぐいをする仕事ではなく、本来は設計成果が完璧に出来上がり、そこから全体の成果品から工事対象になる箇所の成果の抽出をして、予定価格を算出するのが目的だ」
その場では何も言えなかった発注担当課の課長からは、後日メールにて謝罪がありました。
「もう顔を出さないで」 まさかの出禁に
その後も総括監理者のAさんは、気になったことを発注者に指摘し続けました。その結果、発注者の副所長からある日こんなことを言われたそうです。
「Aさんがくると、課長以下、全員が委縮して言いたいことが言えなくなってしまう。打合せをはじめ、こちらには顔を出さないでください。」
それを受け、「今後の入札に影響する」と会社は判断し、発注者の言うことに従うことに。結果、総括監理者Aさんは発注者への出入りが禁止になりました。
――今回は、私の職場で実際にあった、いわいる「お家事情」を記事にしてみました。発注者支援と聞くと、天下り先だからとか、批判を受けることもあります。ですが、実際は、発注者支援として真面目に働いている人がいることも事実です。
確かに発注者OBの中には、呑気にお茶を飲みながら新聞を読んで1日を過ごしている、有給休暇を使いまくり平日にゴルフばかりしている、なんて人もいますが、全員が全員そうというわけではありません。
皆さんは、発注者や発注者OB(天下り)、発注者支援業務をどう見ていますか?
あんたらみたいな技術士も取れない中途半端な人たちが積算するから最近、違算が多いんだね。実態がわかったよ。あんたらは、黙って黒板もって写真に納まってくれてればいいよ。知識も経験も中途半端なんだから現場でいらんこと発言すんなよ。
あれ?ステークホルダーが一個もでてこない、、、発注者OBはファントム的にはステークホルダーOBなのでは?