品質不足
品質の管理がおろそかになり、施工過程や仕様の準拠が不適切な場合、後でコストがかかる修正が必要になることが一番怖いポイントだ。現場管理で品質管理を怠ったがために、のちに莫大なコストと責任を負うことになった企業は数知れない。
品質管理は当たり前のようで、現場管理の当事者からすれば様々な要因によって守ることが難しくなってくることも多々ある。
生コンの温度管理をする際にも段取り替えで職人が鬱陶しいと感じることもあるだろう。単にこちらが品質管理をしようとしても、職人との行き違いで適正な管理が行えない状況になることも何度もある。
品質管理の問題は土木業界の永遠のテーマだ。
安全規則の無視
安全規則や手順の無視は重大な事故や傷害を引き起こす可能性がある。安全管理も今や当たり前に現場では言われることであるが、完全に守れるかと言われれば正直首を傾げる。
危険な作業はするな、工期は間に合わせろというのは、現場管理者からすれば少し矛盾している。普通に施工して間に合わないのであれば多少のリスクを取らなければ不可能な場面も出てくる。
しかし、我々施工管理はそれを断じて許してはいけない。ここを許してしまうと後々大変な事態になりかねないので、注意しておかなければいけない。
コミュニケーション不足
発注者や職人など工事関係者とのコミュニケーションが不足すると、問題や変更要求が見落とされ、誤解や混乱が生じる。
コミュニケーションが取れない現場監督は、厳しい言い方をすれば使い物にならない。コミュニケーションをしっかり取るというのは大前提で、コミュニケーションが取れない、もしくはコミュニケーションがない現場は、私の経験上100%失敗する。
転職に成功する施工管理と失敗する施工管理の「わずかな差」とは?
私は輸送機器、電子基板及びその製造設備メーカーの製造現場で製造と品質管理を経験の後、今年になって公共事業専門の土木業界に転職した者です。全くの異質な価値観に驚きつつも改善の余地がワクワクする程あるので、これまでの経験を活かしつつ業界ルールや慣習を観察中です。安全管理と品質管理は現場メンバー全員がシステムの一部となろうとする意識と監督者のフォローアップでより良い環境に変われると信じてます。なるほど!と唸るような有意義な記事を有難く頂きながら今後の業務に活かさせていただきます。頑張ってください!