若い女性技術者は増えているが、ベテラン女性技術者はほぼ皆無
もちろん、ずっと現場で働くだけが建設会社の仕事ではない、ということは理解しているつもりだ。若いうちは、全国のいろいろな現場を経験して、後半のキャリアでは、その経験を現場以外の仕事に活かす、という働き方ができるとすれば、それはそれで良い働き方かもしれない、とは思う。
ただ、その帰結として、建設現場において、若い女性技術者が増えているが、ベテランの女性技術者がほぼ皆無という状況が継続しているとすれば、やはり「これでいいのだ」とは言えないだろう。
そもそも、現場で積んだ経験が最も活きるのは、現場のはずだ。若いうちに現場経験を積んだとしても、将来的に、かなりの高確率でふただび現場に戻ってくることがないのであれば、人的リソースという点で、その機会損失は相当なものになると思われる。
もし、今後も数年、数十年にわたって、現場には経験の浅い女性技術者だけしかいないという状況が繰り返されるとすれば、人材育成という点で、けっこうキビしい展開が予想される。
これを良しとするかどうかは、第一義的には、それぞれの建設会社のトップの判断(あるいは現場のトップ)にかかっている。その現場の評価点欲しさにとりあえず女性を配置したとしても、それはそれで一つの判断ではある。
ただ、そういった一つひとつの判断の積み重ねが、いずれ企業の風土となり、やがて業界の慣行、体質になっていくことを考えれば、どこかのタイミングでなんらかの方向修正をする必要がある、と思われてならない。
ここでふたたび、タイトルに掲げた問いに戻りたい。建設現場にいる女性土木技術者が若いのは、良いことなのか。この問いに対して、一人でも多くの読者が向き合ってもらえたら、幸いである。
性別関係なく働きにくい業界なので…
確かに若い女性技術者は見るが、所長はなかなか見ないですね。ただ、後輩が内勤をしていたが外勤がしたいといって戻ってきて、今では所長をしているみたいです。要は所長ができる会社の環境と本人のやる気の問題だと思います。
私は50代ですが現場で重機に乗っています。ここ数年ですがトイレ等も別になり昔に比べれば数段環境は良くなった様に思えます。大手ゼネコンでも女性の監督を見かける機会が増えてきました。男性には無い女性の視点工事を行ううえでの近隣への対応良いと思います。