発注者の仕事をゼネコンがやるように
最近では、役所がやるべき仕事もゼネコンがやるようになっている。例えば、発注図や発注用数量の作成、工事変更指示用資料の作成を現場担当者がやることは当たり前だ。
本来これは発注者の仕事であり、ゼネコンは発注図や工事変更指示書などを基にして施工計画を立て、現場で工事にあたるのが仕事だ。
しかし、発注図や工事変更指示用資料の作成までやらなければならなくなると、現場は混乱しかねない。普段行っている進捗管理や今後実施予定の工事の施工計画や施工法検討、あるいは写真整理や報告書作成等々やることが盛りだくさんなのに、役所の仕事までやらなければならなくなると、人手は足りなくなる。
そうなると、ゼネコンとしては「下請けでできることは下請けに!」という姿勢に変わってくる。かつて、「民間でできることは民間に!」というお触れ?のもと、数々の仕事が公共機関から民間に外注されたが、それと似たようなことが起きているのだ。
ゼネコンの技術者レベルの衰退
昨今の情勢に漏れず、大手のゼネコンでも人手は足りない。ただ人が足りないというよりも、「真に仕事ができる人」と「熱き心を持って仕事に取り組む人」がいないと感じている。
名の知れたゼネコンで働いているとき、「こんなに安易に妥協する人をみたことがない」という人を何人も見てきた。「まぁ、こんなもんでいいか」とばかりに、テキトーに仕事に取り組んでいたのだ。
わからないことがあっても「まぁいいか」と流し、品質管理についても「こんなもんでしょ」で、それ以上の改善・向上など望まず。その結果、注文する材料を間違えたり、ある施設の基礎杭をおかしな場所に打ち込んだりすることもしばしばあった。
さらに、上がってくる施工管理書類の質が悪い、というより、まったく上がってこないことも多かった。こちらから声をかけても上がってこないというありさまだった。
下請け会社から上がってくる資料をチェックせず、客先に横流ししているだけの人も多い。こういった、妥協する人の増殖も、不当に仕事を押し付ける要因の一つかもしれない。
昨今、ゼネコンの技術者のレベルがどんどん落ちているという話をあちこちで耳にする。下請けに不当に作業を押し付けていては、そうなるのは当たり前だ。
ゼネコンは、自分たちがやるべきことは自分たちがやる!という姿勢をいいかげん持つべきだ。それは会社のため、ひいては自分自身のためである。まずは自分の頭と手を動かしてほしい。自分でやってこそ、経験値もスキルも向上し、大きな信頼を得られるはずだ。
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いや昔と比べて作成書類が増えた挙げ句、社会保障費が上がっているせいで、他業界より給料が良いと言っても、手取りが減ってるのに向上心とモチベーション維持はかなりきついと思う。若者もこの実態を知ってるから建設業に来ないし。
ゼネコンの仕事は適当にやって施工不良になろうが知ったこっちゃないになっちゃったんだろうな
ある時期から物を造るという意識が薄れ、社内で出世する為に入社した人が増えたような気がします!特にスーパーゼネコンには旧帝大卒の暗黙の出世レースがあり、現場の所長は担当課長の担当部長は本社の方に目を向ける。したがって施工不良や事故が増える!
働き方改革+責任の押し付け合い+人手不足+低賃金化+外国人ばっかり
こんな仕事誰がやる?
教えてくれ。
スーゼネの仕事はお断りです。
スーゼネ一次の会社に勤めていますが、当社の若手(20,30代)作業員は2人いて、両方とも障害者です。
うち1人は昭和の猛烈サラリーマンを彷彿とさせるような仕事大好き人間です。
発達障害で現場猫のハイブリッド種なのが難点ですが、そのこだわりが仕事に向いたらしく、
非常に仕事熱心で体力もあり、人当たりもよく周りに好影響を与えています。
人手不足は少子化に加えて会社側が無難な人材を選り好みしているのも理由としてあるのではないでしょうか。
障害者でも通院休みや指導体制などの環境を整えれば十二分に戦力になります。
ただ当人も前の会社ではかなりの虐待に遭ったらしく、会社も単なる駒として見てはいけません。
当たり前のことですが日本の建設業ではなかなか難しいですね。
ゼネコンが自分の仕事をちゃんとやるって言う主張は尤もだが、ご自身でも問題としている発注者の仕事を押し付けられている状態に対する解決案もなしにやれと言うのは現場の若手を潰す最低の主張だと思います。
今は昭和の根性で仕事をやり切る時代ではないのですよ。