しわ寄せがきて事件勃発
ある日、私がどうしても許せない事件が発生した。
「おい材料の数が足らねぇぞ。発注ミスしてるぞ!」
朝礼後、職人の怒号が鳴り響いた。
何度確認をしても、確かに設計数量との差異がある。すぐに所長に確認すると「後で対応する」と言われ、現場に戻ると、ピリついた職人たちが一斉に私に罵声を浴びせてきた。
「どうなってんだ!所長にお前も確認しろ!ふざけるな!」
頭に血がのぼった。私からすれば、所長と職人のコミュニケーションが取れていない腹いせを、全てぶつけられているような気がしたからだ。
理不尽を受け入れる必要はない
耐えきれなくなった私は、すぐさま現場であったことを会社の上司に報告することにした。現場の状況を知った上司はすぐに対応してくれて、状況が落ち着くまで現場に顔を出すようにしてくれた。
結果、元請けの上の人間が出てくると、職人も今までのように私に対して言っていた愚痴も言える状況ではなくなり、なんとか穏便に現場は完工することができた。
当時、新入社員の私としては、現場のことを会社の人に報告するのは非常に勇気がいる行動であったが、結果的に環境が改善されたので良かったと思っている。あのまま現場の不満を我慢して何も対応しない状態だったら、確実に良くない方向にいっていただろう。
――このように現場で所長と職人の板挟みになっている新人は多いように思う。ひどい状況になると、ミスの責任を全て若手が取らされて、謝罪しているカオスな現場も見たことがある。
現場で発生する問題の責任は現場所長にある。それがどんなことでも、部下のミスであったとしても、責任を取るために所長が存在しているのだ。
そのことを理解できていない所長も意外と多いので、勇気が必要だが、見て見ぬふりをせず声を上げる姿勢を忘れないようにしよう。新人だからといって理不尽を受け入れる必要はない。
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昭和の頃でしょうか?
施工管理ってそういう仕事よな。発注者から下請そして自社にも金がかかりすぎだの言われるし。
実際の所は分からないがその所長は書類をちゃんとやっていたか不明だが施工管理って現場にずっとくっついていたら職人さんが帰ってから書類をする事になるから残業続きになり大変なのは理解してほしい。それに朝は1番早くに行き鍵を開けなければならい。少なくとも施工管理は子供にはやらせたくない職業。
昔は事務所で事務仕事をしてる所長連中を職人と一緒に批難してました。現場の苦労を分かってんのか!とか。
歳を重ね経験を積んで現場所長となったら事務仕事の多いこと*2
部下に何故、伝達や指示をさせるのか?部下が仕事を理解してないからです。所長が部下を通さずに職人に指示伝達をすれば部下は仕事を理解しないまま現場が進んでいくことになります。それでは品質管理、安全管理は疎かになります。今回の場合、所長と職人のコミュニケーション不足とかじゃなくて職人のレベルが低いのです。所長を飛び越えて上司に相談は悪手ですね。