昼間は現場に出て進捗や品質などを確認したり、設計対応をしてまた現場に出たりしていた。夕方からはその日の現場作業の整理や翌日の準備、同時に設計対応や設計変更の対応をしていた。
そうすると、家に帰れなくなった。気づいたら終電、ということも少なくなかった。幸か不幸か、その現場事務所には仮眠室があったので、横になって寝ることができたのはありがたかったが。
私の仕事は、監理技術者や主任技術者からの指示で動いていて、図面作成や数量計算書、施工計画書の作成などいろいろな作業があって、属人的なことが多かった。
私が体調不良や用事のために休むと、その間仕事が止まるのである。引き継いでもらえるように上司には都度説明していたのだが、誰も引き受けてくれなかったのには参った。
ある時は、身内に不幸があり数日間休暇を取らなければならなかったのだが、その間まったく仕事が進んでおらず、期限はそのまま。仕事再開と同時にフルスロットルで、数日間事務所に泊まり込む羽目になってしまった。
仕事量を減らさなければ、働き方改革は絵にかいた餅
いかに仕事量を減らすか。個人にかかる仕事量を減らすか。これは働き方改革を進めるにあたって必要条件だ。仕事量を減らすことなく、あげく増やしておいて、残業するなとか休日出勤するなとか言われても・・・となるのが必然だろう。
時々(よく?)見られるのが、「思い付きで仕事を振られる」ことだ。過剰な品質を追い求め、客先から指示されていないのに、仕様書にも記載されていないのに、どんどん仕事を増やし、報告書や資料をかさ増ししようとする人が見られる。
部下はたまったものじゃないだろう。そのくせ、客先から評価されることが無いと、余計に虚しさが募る。
そんなことをしていたら働き方改革なんて進まない。絵にかいた餅になるだけだ。今ある仕事をこなすのは大事だが、「もう少し減らせるんじゃないか?」という視点で、業務全体を見ることも求められる時代なのではないだろうか。
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分業は「一人で何もできない人材」も生まれますので注意ですね。
「最初から」分業制しか知らないと、後工程などのことを考えることもしません。だって自分、困らないもん。
同感です。元々土木の施工管理で、建築改修工事を経験して、建築の施工管理も。
さらに、官庁営業も退職で、入札、落札、契約、監理技術者、検査、完成、引き渡しまでやるようになりました。
スペア人材、待遇、増やして欲しいです。
分業と同時に育成・システム化が各社ごと必要かと。誰がやって最低限同じクオリティにもっていければ現場間の格差も狭まると思う。
建設業の現場管理は、仕事がすごくできる1割となんとなくできる2割で作業所を廻していると思う。分業にしようが、仕事が出来ない人は、出来ないので、無責任な仕事が増えるだけだと思う。40歳まで、監督を続けれる人は、責任感の強い人か、全く何も考えていない人のどちらかだと思う。
施工管理にかかるコストの計上が少なすぎるんですよね。
様々な対応や書類が増えているのですが、それを本当に見込んでいるのか不思議な数字が提示されることが多いです。
この為、施工管理のみをされている会社さんは大変だと思います。
属人化の弊害は代わりがいないその人が好き放題やり始めたら誰も止められないということもあると思います。
私の知っている人は少なくとも8人を退職に追い込みましたが、換えが効かない人材なのでクビにされていません。
好きに仕事して他人を育てる気はなく雑用しかさせない、
間違えたら口や手を出すので、他の人が仕事を覚えられなかったり。
それを見て経営者が属人化を潰さなければならなかったのにと思いました。