社会人に必要な「柔軟性」
頑固は罪だと思う。せっかく誰かが仕事において良い提案をしてくれたとしても、プライドが邪魔をし、何かしら言い訳をして結局実行しない、なんてことがザラにある。
しかも、ほとんどの場合、素直に提案を取り入れていれば問題は改善されることが多いように思う。
建設業での経験年数が長くても、自分の知らない施工方法や工種は存在するだろう。その時に頭でっかちになるのではなく、素直に他者の意見に耳を傾けたり、経験者に教えを乞うことも時には必要だ。
この業界の人間は、本当に頑固だなと思うことが多い。新人や若手の意見が現場で反映されるなんてことは、ほとんどないように思う。間違った意見ならまだしも、正しい意見においてもだ…。
若いから、経験が浅いからなど、歴に関係なく、時に画期的な意見を新入社員が言うこともある。1回聞いてイメージしてみる。これが社会人に必要な「柔軟性」ではないかと強く感じている。
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作業員も監督も施工未経験…?
タイトルの「新人の意見に耳を傾けない」という話は、建設業界だけでなく、さまざまな業界で発生しているように感じます。
ただ、仕方ない理由も2つあるように思います。
1、「正しい意見」ではなく「正しそうな意見」が採用される。
コミュニケーションは、言っている内容は勿論重要ですが、誰が話すかも重要だと思います。たとえ建設業界でも、「すべての新人」の意見が採用されないわけではないと思います。
ベテランや役職など、新人にはどうすることもできないものもありますが、日頃からの職人との人間関係の構築や、その人の過去の実績や、その現場での働き方などで、職人と信頼関係がつくることができれば、有効なコミュニケーションが生まれる可能性もあるかもしれません。勿論、ダメなものはダメかもしれませんが・・。
2、「責任」の所在
新人の指示通りに仕事をして、万一失敗した場合、誰が責任を取るのかという問題があります。職人の立場に立つと、従来のやり方で施工した方がリスクが小さいと考えることも理解できなくはありませんし、今回のケースでは未経験者が多く、そんな中で誰も知らないやり方を採用するのはチームとしてリスクがあると考えることもやむを得ない事情があるように感じます。
「新人の監督の言うとおりに施工したから失敗した」なんて責任転嫁されることが一番困りますから、口を出すのであれば、「失敗した時の責任は負う」覚悟も必要なように感じます。
3 まとめ
確かに、建設業界には頑固な方が多いような肌感覚はありますが、私には、これはタイトルの「建設業界の悪習」ではなく、「新人」が信頼されるためには何が必要かという問題であるように感じるのです。