建築と違って厄介な設計者がいない!
土木は建築と違って厄介な設計者がいないことは良い点だと思った。余計な気をつかう必要がない。建築の場合、設計者の承認を得ないと一歩も進まない。イジめるために、わざと決めない設計者もたまにいる。現場との折り合いが悪いと、設計者は腹いせに決めないのだ。
土木の場合、役所に協議を申し込み、確認のハンコをいただければOKである。確かな書類と図面を提出しなければならないが、人ではなく書類で、お役所さんだから、書類のコツさえ覚えれば大丈夫。役所も書類がそろっていれば指摘されることもないので、 ハンコを押してくれる。
基本は「早く、安く、安全に」
土木現場は基本を学ぶ最適な環境だ。施工図の基本は皆さんご存知のように、「早く、安く、安全に」である。
特に仮設計画での工事は、安く、 安全に、が基本中の基本。請負会社の施工計画をもとに所長の指示で作成していく。とにかく重機、ダンプが大きい。搬入、搬出のトレーラーの軌道の確認、鋼矢板打ち込み計画、 仮締切り計画、工事用道路をどのように造るか、盛土数量計算、クレーン配置計画、制作ヤードの大きさ、工事看板、お知らせ看板設置個所、近隣住民説明会資料、 用地関係、公害関係、安全対策関係、工事用道路関係、仮設備関係、建設副産物関係、工事支障物件、薬液注入関係など、全て施工図がいるし、役所との協議、確認が必要だ。 こんなに土木現場が忙しいのかと驚いた。その他にも写真管理 、気象管理、河川だと水位管理、全て毎日のデータを記録する。
写真の数も半端じゃない。国土交通省対応の写真管理ソフトがあるが誤魔化しがきかない。撮影日時まで細かく出るから、撮り直しもきかない。デジタルデータなので工夫する気になればできるかもしれないがバレる。失敗は許されないので、写真担当の職員は相当神経を使う。
撮影日時や、場所、物、書き間違いは許されない。私は写真データをパソコンに取り込み、整理して張り付ける担当をしたことがあるが、工事の流れが分からないとできない仕事なので、現場での経験が必須だ。写真の項目も多い。写真を見てみると、黒板の傾きも大事。傾いていると良い印象を 受けない。文字の綺麗さも重要だ。
看板も制作会社に発注するが、工事名所が違う場合が あるので要注意だ。確認しないこちらが悪いのだが、相手も人間である、間違いを犯す。制作会社も多くの取引先があるので間違うのだ。しかしこちらは間違いでは済ませれない。現にそんな失敗があり、修正に多額のお金をかける羽目になったことがある。
建築屋から土木屋へのエール
土木の現場は日々、自然災害との闘いだ。 台風、大雨、地震などに現場が遭遇する場合もある。実際に私も遭遇し、せっかく造った仮締切が濁流で破壊され、流されたこともあった。大洪水である。朝、現場に行ったら跡形もない。土砂が全て流された。
所長に聞いたら、今拾いに行っているとか。「へえ、拾いに行くのか」などと、感心したものだ。また一から作り直しだ。今度は補強をして、二度と流されない仮締切を造らないといかん。人命にかかわる。早速、役所に報告書と追加工事の申請書作りである。タダでは転ばないのが土木だ。建築より面白い。
と昔話が続いたが、専門分野以外の工事を経験するのも、たまには良いものだ。新鮮な気持ちになれる。
そう思いませんか?
自然災害復旧工事だと、国の担当者と地元役所担当者が被災状況を見ただけで内容と設計金額の決定。
「見えない所まで壊れてるから、それも直さないと工事出来ません」の状態が発覚して受注業者が話をしても「制度的に追加の金が出せないんだよ」と。結局大赤字なって「もう災害応急はやめよう」となった事とか。
他社だけど、じゃかごが災害級の大雨で三回流されて施工業者の責任じゃないだろアレ、でも役所は知らんぷり。追加の金が出ず利益なしのやっただけ工事になり「会社に貢献してない利益率」としてその監督はボーナス無し。ぶちギレて辞めていった監督。後からその監督の経歴が必要になり戻らないか?と下手に出た社長さんとかも知ってます。
土木(公共工事)の受注額追加、そんな甘いものじゃないです。
現場の状況が変わって金額が上がる説明をしてもお金を出せないと。
でも工期内に終わらせて、です。
一体見積もりや入札は何だったのかと思う。
今は役所も民間のタチの悪いタイプの元請けと変わらない気がします。
今の役所も発注段階での設計の精度が凄い落ちた。構造物とか以前に工期の設定とか工種に採用理由が。凄い手間。あと予算が無いとか。工期内検査で煽る癖にいざ検査日は工期過ぎて、検査官が言うのは「本日は〇日と言う事で」とか。ふざけんな
なんかエールをもらえるとありがいたいですね。
確かに専門外をやるととても勉強になりまよね。
ただ追加工事に関しては現実かなり厳しいです。
ミスがあり資料作るだけ作っても、設計者の間違いになってしまうという謎の理由で施工承諾(自費)でやらされます。監督員が理解ある方だと点数は頂けますが、いったい評定点ってなんなのでしょうね笑。
逆に減額になるようなときはすぐに変更になります。こちらも当然資料、測量変更図面から何まで全て作り、減額なので当然経費も減額です。本来変更に関わる設計図書作成は発注者なんですが、その間工事が止まっても何故かその間の経費も出ないのでこちらでつくります。
そうなると頑張って持ち出しなんて可能性もあるので若手が施工管理から離れる原因だと感じています。
技術的な構造照査もできないどころか設計要領や基準すら知らず、またひどければCADすら使えないというボンクラ役人が一番足を引っ張ってる。
図面文字の大きさや線太さ?そんあものはCAD製図基準で決まっているじゃないか。準拠してないのは建築の方だろう。
いや建築ももらえるよ追加。下請けにはいかないかもしれないけど、少なくとも元請けはもらってる。ただ増減だから当然減ることもあるんだけどね。大体単価が合わなすぎる。ガードマン12000円て。。。赤字の垂れ流しですわ。