内製化率100%を目指し、施工体制のさらなる充実へ
――現在の建築課の体制について教えてください。
高橋氏 建築課は現在、本部長を含め計11名体制です。RC造の施工を担うため、一級建築士や1級建築施工管理技士といった有資格者が私を含め5名在籍しています。今後の内製化強化に向けて、有資格者の採用は最優先事項です。しかし、建設業界全体の人材不足は深刻で、スーパーゼネコンを含めた争奪戦となっています。エージェントの活用など、あらゆる手法を駆使して人材発掘に注力している段階です。
――組織づくりの上で配慮されていることはありますか?
高橋氏 いまは建設業を職業として選ばれる方がとても少ない時代です。とくに土曜出勤や連休取得の難しさは業界として大きな課題です。ですので、当社ではワークライフバランスの向上に努め、働きやすい環境を整えることで、選ばれる組織を目指しています。労働環境を改善しなければ、将来的に人が集まらなくなるという危機感を持って取り組んでいます。
――若手の育成についてはいかがでしょうか。
高橋氏 営業職として採用した幹部候補生に対し、研修の一環として「ものづくり」の工程を教えています。座学での土地仕入れから竣工までの流れに加え、建材メーカーのショールームやエアコン工場の見学なども実施しています。とくにエアコン工場には品質管理や安全対策の粋が詰まっており、非常に学びが多い。私が引率し、多角的な知識を身につけてもらうよう住設関係の研修に努めています。
――これまでの内製化実績と、今後の物件動向を教えてください。
高橋氏 2024年5月に竣工した1棟目の「ベルシードステアー東日暮里(5階建て・14戸)」を皮切りに、同年7月に竣工した2棟目の「ベルシードステアー西早稲田」(地下1階、地上3階建て・15戸)、そして2025年12月に竣工した3棟目の「べルシードステアーα西日暮里」(地上5階・14戸)へと繋げてきました。3棟目は当社内製化物件初のIoT対応物件で、スマートロックや遠隔操作可能な設備を備えた先進的な住環境を実現しています。

3棟目の「べルシードステアーα 西日暮里」
2026年2月には練馬区豊玉で新たに着工し、5月には江東区亀戸、7月には足立区綾瀬と、着工予定が続いています。基本的には「駅から徒歩10分圏内」という高い立地条件を前提に、地域特性に合わせて1Kや1LDKを展開しています。こうした立地へのこだわりが高い入居率の源泉だと考えています。
――今後の展望をお聞かせください。
高橋氏 中期経営計画では、施工の内製化率100%を目標に掲げています。年間最低4棟を自社施工するため、今期中に有資格者をさらに3~4名確保し、8名体制を目指します。現在は一部の物件を外部ゼネコンへ発注していますが、体制を整え次第、完全に内製化できる体制に移行したいと考えています。
また、物件の大型化にも挑戦します。2月に着工した練馬区豊玉のマンションは5階建て・19戸ですが、江東区亀戸の5階建て・22戸、足立区綾瀬の8階建て・34戸と徐々にマンションの規模も大型化しています。私自身としてはさらに大規模な案件を手がける自信もあるので、より大型物件を自社施工で手がける日が楽しみですね。
どれだけ機械化が進んでも、最後は「目視」が基本
――最後に、高橋さんがマンション工事において最も大切にされていることを教えてください。
高橋氏 どれだけ機械化が進んでも、最終的には人の手でつくり上げ、人の目で確認するものです。個別の検査データももちろん不可欠ですが、やはり基本となるのは『目視』です。目視を怠れば、それが重大な事故や不具合に繋がりかねません。今後、物件が大型化して確認の工程が増えたとしても、施工管理はこの原則をおろそかにしてはいけません。

私は常に、「20戸のうち19戸に問題がなくても、確認しなかった最後の1戸に不具合があるかもしれない」という危機感を持って現場に臨んでいます。だからこそ、最後の1戸まで、手を抜かずに細部にわたって検査を尽くすことが大切です。
ものづくりに携わるということは、最後まで責任を取り切るということです。時間がかかっても、最終的に自分の目で納得できるまで確認し、完璧な状態でマンションを引き渡す。それが、施工を担う私たちの果たすべき役割だと思っています。
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長井さんこれは良い記事です
適当に業界の横文字を羅列して良いものだと誤認させる記事が多い中
しっかりと重要な点を書かれていますね
今まで施工の神様の記事は対立煽りや実際現場仕事をする人達を
バカにするような記事が多かったと思います
記者本質は正確に今の現状を伝える事だと考えます