Twitterで突如始まった「現場川柳2020」
現場が多忙を極める3月。突如、「#現場川柳2020」というハッシュタグが、Twitter上を賑わせた。
これは、Twitter上での建設業界人のコミュニティ「全ツイ建」と、建設工事マッチングプラットフォーム「CraftBank」を運営するユニオンテック株式会社による、建設職人たちが仕事に関する様々な出来事や想いを川柳にしてツイートするイベントだ。
応募総数は2,562句にもおよび、その中から特に建設職人たちの共感を得た7句が選出された。
いずれも職人たちの哀愁が漂う、趣深い川柳ばかりだ。
5・7・5に込められた職人たちの想い
※イラストはいずれもユニオンテック株式会社 プレスリリースより引用
・最優秀賞
作者コメント 腕が良いと難しい仕事を押し付けられます、他と同じ単価で。腕が良いと仕事が早く終わりますが、労務を値切られたり、追加仕事を頼まれたりでバカを見ます。断るとダメ職人扱い。腕が悪く、非効率な人ほど一生懸命やってると言われたりします。
・優秀賞
・CraftBank特別賞
作者コメント 床面いっぱいに散らばった、銀色のきらめき。決して、油断してたわけじゃない。ただ、ビス箱をそんなところに置いたのは、自分。 一つ一つ拾う手間と時間。それで作業が止まる。 やる気なんて、もう無かった。 「あぁ、きれいだなぁ…それにしても、いつ終わるのかなぁ…」 ぼんやりとビスを眺めてても、何も終わらない。 一つため息をついてから、また始めよう。 終わらない現場は、無いんだぜ。
作者コメント 建設業の魅力の1つは仕事が形として残ることだと思います。その形は家屋、ビル、道路、トンネル、ダムなど様々ですが、そのどれもが人の生活に欠かせないものです。 「そんなすごい仕事にパパは携わってるんだよ」とよく3歳の娘に話しています。
大勢の方が協力してつくっているので「私がつくった」なんて言うのは少しおこがましい気もしますが、身内にくらいは自慢しても良いですよね・・・?
・CraftBank賞
作者コメント 小生、幼少期より学問にスポーツ。。。恋愛の経験こそございませぬが目の前のことをただがむしゃらに努力してまいりました。 ですがただの1度も評価されたことはありません。
そんな中! このような名誉ある賞をいただけて、今までの努力が全て報われました! この度はこのような私の川柳を選んで頂きまして本当にありがとうございます。 全人類愛せそうです。
・普通の大工さん賞
作者コメント 鑿に限らず多くの道具は職人の一生より寿命が長い事が多く、職人を引退した後も自分が大切に使ってた道具達が、仲間や弟子、自分の子供や孫に受け継がれる事が、毎日道具を使って仕事をしている職人にとって最高の喜びだと思います。
そして受け継いだ側も道具に恥じない仕事をする。そんなリレーに職人の素晴らしさを感じました。
・とまこまい賞
作者コメント 大工さんなら誰もが一度は経験したことがあるんじゃないかなと思い、あるあるネタにしてみました。 自分は大工歴25年程になりますが今でもやります、指ドンも。
失敗は成功のために何度してもいいですが、ケガだけはいけないと思います。これからも安全第一に努めたいと思います。
ビスの川柳すき
最優秀賞は笑えないんですけど。切実すぎて。