アクアカーテンとは、安藤ハザマによって開発された給水養生シートを使用した養生工法のことで、原理的には、コンクリート表面に給水養生シートを張り付けることで水膜形成により湿潤養生するものである。尚、電気化学的補修工法は脱塩工法/再アルカリ化工法に分類され、劣化したRC構造物のコンクリート表面に仮設陽極材の保持、ならびにコンクリート/仮設陽極材の間に電解質溶液の供給により補修効果に寄与するものとされるが、アクアカーテンと融合/組み合わせることで、陸上構造物に対しても水中と同様な養生環境を促進するものとして期待され、結果、(脱塩工法により)コンクリート中の塩化物イオン(Cl-)の除去量増加/鉄筋腐食電流の密度低下、ならびに(アルカリ工法により)中性化深さの無化によりコンクリートの健全化/回復に寄与するものである。