ジェットポンプ式サンドバイパス工法(J-SB工法)は、海岸域に堆積した砂を固定式ジェットポンプを通して侵食海岸域へスラリー輸送し、侵食された海岸を復元させる工法。五洋建設が開発し、特許を取得している。ジェットポンプ式サンドバイパス工法を用いることで、ボタン一つで必要な量の砂を輸送でき、管理業務において専門技術者が不要となるほか、海上における危険作業も減らすことができる。従来は、堆積した砂を浚渫し、運搬車両で侵食域まで運搬していたため、騒音や排気ガス、渋滞などの問題もあった。ジェットポンプ式サンドバイパス工法は、通常のサンドポンプよりも、取り込む砂の含有濃度が高く、ライフサイクルコストも安いとされる。ジェットポンプ式サンドバイパス工法は、2014年に静岡県福田漁港で初めて適用された。