テラセル擁壁工法とは、東京インキ株式会社によって開発された柔(ハニカム)構造を用いた寒冷地法面保護工法のことで、法面機能の低下防止/工事短縮に寄与するものとされる。原理的には、テラセル/ジオセル(ハニカム状土壌安定枠;4kg/枚)内に中詰め材(土/砕石)を充填/積層して擁壁体を構築するもので、切土法面/盛土断面の保護工法として適用される。尚、高密度ポリエチレン樹脂製のテラセル/ジオセルは、テクスチャー加工(厚さ1.5mm)を施すことであらゆる土壌に対応可能な耐候性/耐薬品性を保有し、容易に運搬可能とされるものである。ちなみに、テラセル擁壁工法の施工方法は、展開/設置→充填→転圧の継続作業のため、コンクリートの養生が不要、セットバックには植生工なども可能とされるNETIS登録技術である。