テンションロッド型カプラーとは、極東鋼弦コンクリート振興株式会社によって開発されたPC橋梁(上部工)のケーブル接続具のことで、原理的には、圧着グリップ(工場製作)グリップ押え板/カプラーシース/テンションロッド/押え蓋で構成されるが、従来型のモノグリップ型に比べ軽量かつコンパクトで組み立て作業の単純化され、めり込み量を考慮することなく緊張管理が実施できる点が特筆される。尚、テンションロッド型カプラー(TGタイプ;分割グラウトタイプ)の押え蓋によって、接続径間の分割グラウトが早期かつ容易に行うことが可能とされ、施工期間中におけるPC鋼材の発錆抑止に寄与するものである。ちなみに、テンションロッド型カプラーはNETIS登録技術として、桁高の低い/曲率の小さい場合にも適用が可能とされており、PC鋼より線(12S12.7/12S15.2)に応じて、C12V13T/C12V13TG/C12V15T/C12V15TGなどのラインナップが用意される。