ヒ素汚染土の浄化技術開発とは、前田建設によって開発された2段階処理(遠心分離/磁性分離)でヒ素回収/大量泥水の処理を両立する浄化工法のことである。原理的には、大深度地下における自然由来のヒ素を含有する土壌の大量発生に際し、粒径の大きな鉄粉(約6倍)を混合、遠心分離機によって鉄粉と粘土を高精度に分離して後に、泥水の減容化で磁力選別するものである。尚、鉄粉の繰り返しによる継続利用(回収率約100%)することで、ヒ素の大量連続処理が可能とされ、ひいては汚泥処理費の大幅削減を見込むものである。ちなみに、当該浄化工法における鉄粉回収設備の大幅な省スペース化も可能とされる。