レーザー塗膜除去工法とは、トヨコーによって開発された(橋梁補修における)塗装前の下地処理技術のことで、原理的には、レーザーを塗膜面に照射することで、塗膜/錆を瞬間的に加熱し、溶融/蒸散/熱破砕することで、従来型のブラスト工法(1種ケレン)に代表される、研削材の吹き付けによる塗膜面や下地を痛めることなく高精度に処理するものである。尚、レーザー塗膜除去工法におけるレーザー照射では安定酸化被膜を形成することで下地のダメージが回避され、二次廃棄物(研削材/剥離剤/母材など)も発生しないとされる。ちなみに、レーザー塗膜除去工法はヘッド部分/レーザー発振器/産業用ロボットなどで構成されるが、回転プリズムが組み込まれたヘッド部分から円弧状に照射、一瞬で加熱/熱破砕されることで、従来型のブラスト工法/電動工具では困難とされた支承周囲/桁端部の塗膜も除去/吸引可能となるため、レーザー出力などの調整分野において市場拡大が期待されており、環境負荷に優しい表面処理/研磨への応用もニーズが増加しているとされる。