中品質再生粗骨材とは、地上躯体に使用されるコンクリートとして、高品質以外の再生粗骨材を使用したもので、21~36N/mm2の設計基準強度に対応するとされる。再生粗骨材はJISによってH(高)M(中)L(低)の3段階に分類されるが、Mは乾燥収縮の影響を受けやすく、地下躯体などに使用が限定される一方、Hは製造時における加熱処理と高コストが課題とされたいた。中品質再生粗骨材はHとMの間の品質とされ、簡易なすりもみ処理のみでコストも抑制される。中品質再生粗骨材は五洋建設と東京テクノ、武蔵野土木工業によって共同開発され、国土交通大臣の認定を受けた。尚、高い設計基準強度が必要とされた場合にも、2種類のフライアッシュを結合材として使うことで、中品質再生粗骨材が適用できる方法も(五洋建設によって)確立された。