半断面床版取替工法とは、東・西・中日本高速道路会社/高速道路総合技術研究所/ピーエス三菱によって共同開発された橋梁における新しい床版取替工法のことで、従来型の全面通行止め/対面通行規制による運用が不要で、車線規制を実施しながらの施工が可能とされる。原理的には、床版を走行/追い越し車線とに分割して、半断面毎に新しいPC床版に交換するもので、床版の連結に際しては、縦桁が不要でPCケーブルで緊張することで施工/維持管理がしやすいものとして特筆される。尚、半断面床版取替工法は現在試験施工が実施されており、架設時の通行車両における安全確保の確認によって、更なる導入拡大に伴う交通規制の負担軽減が期待される。