CETUSーVとは、五洋建設で開発された大水深構造物向けの遠隔水中調査ロボットのことで、原理的には、清掃装置/打音検査装置/肉厚計測装置で構成され、計測用光学カメラ/音響カメラによってクラックの性状/水中画像取得が可能とされる。尚、CETUSーVの仕様は長さ80cm/幅50cm/高さ48cmで、最深150mまで潜航可能とされ、汎地球測位航法衛星システム(GNSS)による超音波測位と並行して、機体位置を検出/構造物の健全性(肉厚測定/打音検査)を評価するものである。ちなみに、40m以深では潜水士による調査は安全性に欠けるとされ、従来型の画像取得に収まらない効率的で工精度な点検技術が要望されていた。今後CETUSーVは大水深域の構造物にも適用が期待される。