子育てと資格勉強で奮闘する女性現場監督の主張
国土交通省は「女性が活躍できる建設業の推進」に取り組んでいる。大変結構なことだが、女性が活躍できるとは具体的にどういう状態を指すのか、よくわからない部分がある。例えば、現場に女性を配置すれば「活躍状態」なのか、コンサルで働く女性は技術者なのか、事務の女性はカウントしないのか、現場にピンクのトイレがあったら、女性は喜ぶのか――など、疑問は尽きない。
そんなことをあれこれ考えるより、現場で働く女性にじかに聞いたほうがはるかに有益だ。――ということで、株式会社井上組(徳島県つるぎ町)の工事部で、子育てをしながら現場監督を務め、仕事と家庭の両立に奮闘する安達登志子さんに話を聞いてきた。
記事を拝見し、子育て中の主婦が現場の仕事に挑戦することの大変さに共感しました。
同時に、子育てが終わった人や子育てが終わりそうな人と、絶賛子育て中の女性を分けて考えなくてもいいとも思いました。子育てが終わった人や子育てが終わりそうな人も、何かしら抱えている事情があるかもしれません。
例えば、子供が発達障害で成長しても安心できない、自身の更年期障害や親の介護など。同時に重なっている人もいると思います。
日本は男性よりも女性の負担がまだまだ多いです。偏見かもしれませんが、この世代の女性の配偶者の男性の多くは、妻の更年期症状に理解がない、介護は配偶者の女性任せの方が多いのではないでしょうか。子育てが終わりそうな世代の場合だと、そこに子供の世話が加わる。
その世代の男性が多い職場だと、上手く仕事と家庭を両立できず悩んでいる人もいると思います。
実際に私も更年期症状のため薬を服用していますが、仕事がなかなか休めず、薬を飲みきってなくなってしまうまで休めず、何とか仕事を調整して平日に休むことになったら、会社から現場を放り投げるなと電話が来たり。
対策を考えようにも、同じ世代の女性技術者が近くにおらず、相談もできない。
今後も女性技術者の現実をもっと取り上げていただき、声を上げられずにいる状況を改善するきっかけを作っていただけたらと思います。