ミスを無駄にしないための原因究明方法
ミスを犯した後、形式にとらわれた事後処理をこなしていくうちに、気持ちはどんどんひねくれていきますが、もう二度と失敗をしないことこそ、最も重要なことです。ミスを無駄にしないで、次の仕事に有効に繋げるためには、形式上の処理をこなす前に一旦立ち止まって、なぜ自分はその失敗に至ったのかを掘り下げて考えることが必要だと思います。
ミスの理由は、「寝坊したから」「疲れていたから」「失恋して心ここにあらずだったから」などなど、身の上話でも自分勝手な都合でも、思い浮かぶものを挙げて、原因を掘り下げていくことが大切です。
例えば、
見積の金額を一桁打ち間違えて提出した
なぜ?
作成後によく確認しなかったから
なぜ?
時間がなかったから
なぜ?
寝不足で集中力がなく、予想外に作成に時間がかかってしまったから
なぜ?
昨晩のテレビがおもしろかったから
なぜ?
マツコデラックスが・・・
結論:もう二度と平日は夜ふかししない!
こうしたリアルな原因究明のほうが、始末書や顛末書の中の「確認不足」という表現で済ませるよりも、よっぽど実になりますし、自分の責任を感じます。
できれば、この反省結果を上司に見せられれば一番良いのですが、「マツコデラックスのせいで・・・」なんて言ったら、上司は正論でねじ伏せてくるはずです。正論でねじふせられると、人はひねくれてまた誰かのせいにし始めて、責任を感じなくなります。または、責任を感じすぎて萎縮する事態に陥ります。
失敗を自分の責任だと受け止め、無駄にしないことは意外と難しいことです。失敗を繰り返してしまう場合には、会社の形式は簡単に変えられませんが、まずは自分自身の失敗との向き合い方から考え直していきたいですね。