厳しい予算と週休2日制の弊害
中小零細の建設企業においては、「一人一現場」が主流である。特に1億円前後もしくは1億円未満であれば間違いなくそうではないだろうか。
実行予算をしっかりと自ら行っている技術者ならば必ず直面する問題なのだが、自身の経費(給与)で工事の予算が圧迫することが割と多い。
これは経費の考え方があくまで直接工事費に対しての割合であって、工事の日数まで考慮していないためである。また近年では週休2日制の推進もあり、工期の短縮が難しくなってくるため、教育する余裕がなくなる可能性がある。
勘違いしないで欲しいのだが、週休2日制も残業の減少も重要事項であり、筆者自身も推進派である。ただ、週休2日制は工事の年平準化などで劇的に改善すると考えており、まだ対策がなされていない現状での導入は、若手の教育という面において、改悪につながる可能性がある。
発注者側のレベルも同様に低い
中小零細の建設企業の若手技術者は、非常に低い技術レベルのまま現場を持つことが現状である。ただこれは発注者側も同様である。
関係法令を理解していない人や工事管理基準を勉強していない人、建設業法自体を知らないという監督員にあったこともある。
知らないから上司に説明できない、説明できないけど責任取りたくない、すると彼らのとる行動は私の経験上ほぼ同じである。「今までそうだったので…」「前例のように…」「他工事現場が先にそうなったので…」である。
しかし、長期計画の公共工事で1期、2期などがあれば別だが、場所も条件も違う工事で前例と全く同じ理由などありえない。まして施工業者にとって、他の工事現場がどのような理由で、どのような施工を行い、どのような書類をつくろうと、極論関係ないのである。というよりは関連づけてはいけないものだ。
現場に問題があるので資料を作成した上で監督員に説明した場合も、勉強不足のため「可能性だけではダメ」という決まり文句で上げてもらえない。そして、のちのち問題が発生すれば、現場を止められ、われわれは頭の上にクエスチョンマークをつけながら残業し、変更計画書や対応対策書類等をつくるのである。
厄介なことにそれらの監督員は決して故意ではないのだ。なぜならそう教わり、ずっとそうしてきたから、それが問題のある行為だと認識すらしていないため、なおさら性質が悪いのである。
ただ、もう一度言うが、その逆もしかりである。
いい記事だけど、新しい技術を知らない人ほど、この記事は届かない気がする、、、
悲しいかなその通り(-_-;)
なんでもかんでもとは言わないが、色々と変わって行くべき時代になった気がする
たしかにそう思います。私も中小企業に勤めます。現場監督と作業員を兼任しながら仕事してます。最新技術機器を導入してほしいです。
中小の建設会社にてゼネコンの下請けや元請をしていますがゼネコンの若手、中堅の技術力、知識の低さには頭を悩ませています。
中小企業は低い、ゼネコン等はちゃんとしているというのは偏見でしかないと思います。
中小零細に若手を教育する人間やシステムができていない事を問題提起しているのであって「中小企業は低い、ゼネコン等はちゃんとしている」というような内容では無かったと感じましたが、、、、
実際資本金5千万未満くらいの企業だと原価管理しているのって上層部だけとかなところもよくありますし。
ただ、たしかに比べると現場の技術力等に関しては地場コンの方が強いですね。
最近の若い子は自分の給与だけを見て、見積もり金額の割に自分の給与がという思いが前に出る。
ぶっちゃけそのこの積算では自動車等維持、事務所(パソコン、FAX等事務機)、営業マン、事務員さん、建築機材消耗品費まで考えて無い。
説明しても理解できないのが本当に増えました。
どうせ社会に出ても一生勉強なんですよね…
そこを理解して欲しい。
独立したので今後前会社より安くしますって言いながら潰れた会社何十件見て来た事か…